宇良がついに入幕しました。新時代の土俵の顔の登場、新たな風景を見せてくれる力士が現れました。
173cm・127kg、イメージとしては「技のデパート」の印象ですが、私の期待は別の部分です。
今までにも足腰が良い力士は大勢いましたが、宇良の足腰の良さ、特に反り腰の柔らかさは素晴らしいと感じます。
この50年あまりの中で、もっとも強靭な反り腰を持っていたのは横綱玉の海です。これは、間違いありません。
宇良は玉の海に匹敵する反り腰を持っているのかもしれない、との期待です。これまでの十両相手と、これからの幕内相手、相撲内容がどうなるか楽しみです。
玉の海は177cm・134kg、時代は違えども宇良の可能性について考えてしまいます。大関クラスの可能性です。
まずは立合いの当たり、そこで相手を止めて・・・。その柔らかい腰は、守りではなく攻めの武器です。
「技のデパート」ではなく、真っ向勝負の宇良。もちろん、すぐにそれが見られるほど甘くは無いでしょう。しかし、とにかく相撲が小さくならないでほしい、との想いが強くあります。
新入幕場所だからといって、派手な活躍は望んでいません。最初は通用しなくても、真っ向から挑んでほしいものです。それが将来の糧になるはずです。
その柔らかい腰でのリズミカルな寄りと押し、可能ならば吊りも。その足腰は玉の海以来の50年振り、さらに恐れを知らずに言えば、その以前は双葉山・・・何か話がデカくなってきましたが・・・。そんな夢を見させてくれるかも、というぐらいの宇良なのです。