春場所の初日、豊ノ島―貴源治という注目の取組が組まれましたが、豊ノ島の不戦敗、残念でした。ぎりぎりでの判断だったのでしょう。
白鵬と、ほぼ同時期に入幕した力士たちがつくってきた時代(もちろん豊ノ島も、その一人です)から、いよいよ次代を担う力士が現れてきたのが今です。
これから現世代と次世代の対決が増えていき、豊ノ島にはベテランらしい、関所役人的な相撲を見せてほしいと思っています。
豊ノ島の相撲の特徴を一言でいうと、勝負が決まるときの美しさが際立った力士です。
力士のもっとも大切な、足の親指に魂があるような、そんな相撲が多いのが豊ノ島。
親指が生きてますね。
宇良との相撲など想像すると・・・土俵際での攻防は見ごたえあるでしょうね。正攻法に磨きをかけてほしい宇良にとって、170cmで横綱相撲のような相撲をとる豊ノ島は、ぜひ経験すべき相手です。
朝乃山とは幕下でやっていますが、やはり幕内で見たいですね。大きい力士相手にこそが、豊ノ島の真骨頂。まずは完治するのが一番。
豪風・嘉風といった、豊ノ島よりもベテラン組が頑張ってるので、焦ることはまったくありません。
そしてまだ2日目が終わったところで言うのもなんですが、琴奨菊が2日間とも気迫あふれる相撲を見せて、連勝しています。見る側の思い入れですけど、ライバル豊ノ島への激励を込めた頑張りに見えてしまいます。
十両で、3回目の14勝を狙っちゃいますか。