清水川という四股名、いいですね。昭和30~40年代の土俵では、山と並んで四股名の代表選手だった「川」。
「しみず」という「さ行」の音の響き、このスッキリさが遠藤の雰囲気に合っています。さらに「カ・ワ」と四股名の下2文字が「ア」の音なので、呼出しや行司が呼び上げるときの響きがよろしいのですね。さて、三役に上がるのは、果たして何時ごろに・・・。
写真の初代の清水川、かなりの迫力です。
清水川といえば左上手投げですが、右足を大きく開いて2回・3回と連発する、かなり強引な上手投げだったようです。
それでも左が強かったことと、思い切って連発するので、豪快に決まったのでしょう。
豪放磊落な人柄で、その上手投げにも性格が現れていたと思われますね。現在の遠藤のイメージとは似ても似つかぬ・・・しかしその人気は凄かったみたいです。
そして、その仕切り。
ここから相手を威嚇するように一歩踏み込んで、相手力士に向かって、見下すような体勢で「さぁ、来い!」という感じで一声、発するわけです。琴勇輝のように・・・というより、もっとおどしている感じかな。
そのうえ、顔も怖いですから。今なら、アウト・・・アウトデラックス。「清水川、アウト~~」、間違いないですね。朝青龍の土俵態度など、清水川に比べれば可愛いもんでしょう。
それでも引退間際の37歳の時点で、まだ横綱を期待されていたのですから、今とは価値観が少し違ったみたいですね。もちろん、実際の清水川の土俵を見ないと何とも言えませんが・・・。何より、人気が凄かったわけです。
まぁ、とにかく伝統的な四股名の伝承は大相撲っぽくて好きです。良い四股名は、もっと復活してほしいです。
小柳も豊山を噂されていますね。個人的には、柏戸・錦洋・琴櫻・高見山など復活を期待している四股名です。キレイですよね、音の響きもいいですね。あ、北の富士もそろそろ良いんじゃないですか。ふさわしい、華やかな力士は、なかなかいないでしょうけど・・・。