稀勢の里

稀勢の里 は、力士の美しさと大相撲の美しさを、私の記憶と大相撲の歴史に刻みました





大相撲春場所は千秋楽、稀勢の里が照ノ富士を本割・決定戦に連勝して、2回連続2回目の優勝を果たしました。本当に感動的な相撲でした。

これだけの感動を文章にすることは大変難しいのですが、後々になって、この感動的な優勝のときに何も記していなかったら後悔するだろうと思うでしょう。

大きなスポーツイベントなどでよく聞く、「勇気をもらいました」というコメントが嫌いな私ですが、今日の相撲で勇気をもらった人がいても、違和感はもちません。それが私だったとしても。

場所前の記事では、稀勢の里は右足と左足のどちらの立合いが・・・などと相撲の型について書いたりしておりましたが、今日のような相撲の型など超えてしまうような勝負を見せられると、相撲の奥深さを改めて感じます。

相撲内容に関しては、解説の必要はないでしょう。稀勢の里の生命線である左が万全でない中、最高の相撲をとったと思います。成立しなかった、変化しての右上手を狙った立合いも含めて。

琴奨菊戦の照ノ富士に対して、「大相撲は勝つことがすべてではない、その勝つことがすべてではない世界の中で、それでも勝つことを目指すから力士は美しく、そして大相撲も美しいのです」、という記事を書きましたが、今日の稀勢の里は体現してくれました。

勝つことより以前に、まず横綱としてのプライドと責任感を私たちに示し、なおかつその厳しい状況の中で勝つことを目指した相撲内容。本割・決定戦がともに乱戦であっただけに、その乱戦を制したところに、稀勢の里の地力と精神力が際立ちました。

今日の稀勢の里は本当に、力士の美しさと大相撲の美しさを、大相撲ファンに美しい記憶として残してくれました。そしてそれは大相撲の歴史にも、刻まれました。





力士名鑑 : 稀勢の里

 

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