御嶽海

御嶽海 は地力は充分、八角理事長(北勝海)のような「砂まみれ」のたたずまいが欲しい





御嶽海が三役で勝ち越しました。高安に続き、堂々の若手力士の№2といったところですね。場所前に、「大相撲春場所を予想してみました」という記事の中で「春場所一番の注目力士の御嶽海」って書きましたが、コラムを書くの、遅くなりました。

稀勢の里・白鵬・照ノ富士・高安・遠藤・宇良・豊ノ島・貴景勝・貴源治、と書いてきて、一番注目が今ごろの投稿になりましたが、それだけ春場所は、話題が多かったということで・・・。

御嶽海は威力とスピードのある突き押しと、流れの中での四つ相撲。その流れの中で、展開が変わる場面でのスピードもあります。相撲内容と表情・雰囲気などが八角理事長、横綱北勝海にちょっと似ているように感じます。ならば、横綱を狙える大関候補・・・なのですが。

北勝海の若手時代は前ミツをひいて食い下がる相撲で、そこから徹底した押し相撲に切り替えて大関から横綱へ駆け上がった力士です。努力の横綱、その代表的存在といっていいでしょう。

闘志が表に出るところ、表情など御嶽海もギラギラしたものを感じますが、やはり北勝海には千代の富士に砂まみれになるまでの稽古をつけられた、という経験が土俵に滲みでていました。

まだ、その辺が物足りない御嶽海ですね。なぜでしょう、明るい雰囲気が、逆に損しているのか・・・。まぁ、初土俵から13場所ですからね。北勝海のような「砂まみれ」のたたずまいが欲しいですね。

相撲内容は、見た目は足が長く重心が高いように見えますが、実際は重心が低く保てる相撲がとれています。そして、立合いも腰が割れています。

たぶん物足りないのは、相撲が淡白な印象が有るのです。突き押し相撲なのに、おっつけに粘っこさがないように感じますし・・・。今のスピード、プラスの粘っこさ。おっつけを磨いてほしいですね。

結果的に四つ身になるにしても、おっつけを効かせての四つの方が、当然有利な展開になります。そういう流れを想像すると、大関が見えてきますね。物足りない印象でも三役で勝ち越しているのですから、地力は充分。




力士名鑑 : 御嶽海

 

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