最初に、「相撲の神様」と呼ばれた力士、大関の大ノ里。大正から昭和にかけて、長く大関を張った名力士です。164cm・97kg、左四つで右おっつけの正攻法。スリ足による出足は天下一品、さらに土俵のまるさを巧く使った横攻めも素晴らしかったといわれている。
足掛け7年、この体で大関を張っただけでなく、名門出羽海部屋の稽古場も支えていた。「前の晩、いくら飲んで遊んでもいいから、あくる朝5時になったら俺の顔を見に、稽古場に来い」が合言葉、人格者としても知られています。
そして二人目に神様と呼ばれたのが、関脇の幡瀬川。173cm・86kgの体で関脇を張った・・・と、力士名鑑に記載されているが(私のも含めて)、実は75kgもなかったようです。190cmを超え、150kgはあろうかという男女ノ川が、もんどりうってひっくり返されるのだから、半分以下の75kgもないとは発表できなかったのです。
そして日馬富士でお馴染みの、元祖「平蜘蛛型仕切り」。この仕切りといい、上の会心の笑顔といい、まさに曲者という感じです。
ところで、神様二人の記事で幡瀬川の画像が多いのは不公平かもしれませんが、幡瀬川が仕切っている相手が天竜三郎であるということで、大ノ里にも納得してもらいましょう。