琴欧洲

琴欧洲 が鳴門部屋を開きました、引退してもう3年か・・・





琴欧洲が独立、鳴門部屋を開きました。楽しみでもあり、さびしくもあり。白鵬・稀勢の里と同世代といっていい琴欧洲も、引退からはや3年。現役時がなつかしい・・・と感じますね、さすがに3年経つと。

当初は、若くして関取になった稀勢の里と2mを超える琴欧洲、その共通点だけで貴乃花と曙に模して期待されていました。さすがに入幕したばかりで、それは荷が重いだろうと思われました。

三役に上がった頃には白鵬との取組が、たしか北の富士の解説で、「大鵬さんと柏戸さんが対戦してるみたいだねぇ」と言っていたのを覚えています。柏戸みたいに、あの体で豪快な寄り倒しが似合うだろうと思ったものでした。土俵際での逆転負けやケガが多かったのも、柏戸に似てしまいましたが。

琴欧洲は人間的には、非常にストレートだったとの印象があります。相撲に負けて風呂に入って、悔しさで大声を出し、あまりの大声に、先に風呂に入っていた雅山がビビッて端の方に逃げた話や・・・。

記者の質問が稀勢の里に関することばかりだったのに腹を立て、「ハギワラ、ハギワラって、ナニ?」と、これまた大声を出した話や・・・。

きわどい勝負で負けて、急いでモニターを見に行って、自分の背中が宙に浮いている時点で相手の足が土俵を割るのを確認し、これまた大声を出して何かわめき、となりにいる親方らしき人物に、「体が無いよ(たぶん、そんな感じ)」みたいなことを言われているのがテレビに映っていたこと等々。

この激しさと、地元の商店街では、「カロヤン」と呼ばれる親しみやすさ。人間味あふれる力士でした。そういえば優勝した翌場所の初日、気の毒なほど緊張して安美錦に一気に押し出されたこともありました。

琴欧洲 安美錦

しかしあの長身で、ケガもありながら大関を丸8年、大したものです。「相撲が小さい」とか、いろいろ言われましたけど、大きな相撲をとったら今度は、「大きな体にたよった相撲~」なんてことを言われてたかもしれないですね。

充分に、大相撲ファンの期待に応えてくれたと思います。そして師匠として、いい力士を育ててくれるでしょう。それが佐渡ヶ嶽部屋の伝統ですから。




力士名鑑 : 琴欧洲

 

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