千代大海

抜群の運動神経を見せた 千代大海 は「プラチナの引き足」だった?

6年と一場所続いた長い長い貴乃花・曙・武蔵丸・若乃花・貴ノ浪の優勝独占時代に、最初に風穴をあけたのはベテラン琴錦でしたが、その翌場所の平成11年初場所に優勝したのが千代大海でした。若貴時代の、次の世代の最初のヒーローになったわけです。

初優勝を決めた優勝決定戦での若乃花との一番は、組み止められながらも体の強さと身体能力の高さで勝ってしまいました。逆転で優勝を許した若乃花は、この場所がまさかの最後の勝ち越し場所となります。長かった若貴時代が、変化のときを迎えます。

突き押し相撲なのに組み止められても横綱に勝った、このインパクトは強烈でした。九重部屋の先輩横綱で、押しの横綱北勝海と身長・体重がほぼ同じだったこともあり、大関昇進当時は横綱も充分に期待できるという予感がありました。もちろん、北勝海は四つ相撲の下地に押し相撲を上積みした、ということは置いといて・・・。

千代大海は中学時代に柔道と空手で全国レベルで活躍していたのは有名ですが、ヤンキー絡みの逸話も有名。ヤンキーでも全国レベル?、ならば全国レベルの他の中学生と、同じ練習量をこなしていたとは到底思えませんが・・・。やはり、千代大海の格闘技センスは並外れていたのでしょう。そのうえ柔道と空手の両方やっての、全国レベルだし。

「黄金の引き足」と呼ばれた、先代九重の北の富士を上回るスピード豊かな引き足。さらに土俵の丸さを使う巧さ、運動神経の良さも半端ではありませんでした。

千代大海

こんな勝ち方もしていましたから。これはもう、「黄金の引き足」を超えて、「プラチナの引き足」でしょうか。年期も入ってましたから。大相撲史上、最高レベルの叩き込み・・・って?

組んだら三段目の実力などと言いつつ、平成17年秋場所、初日に朝青龍を破りニューヒーロー誕生の雰囲気が盛り上がっていた新小結普天王との一番。普天王は2日目にも勝って勢いに乗り、前場所に途中休場の千代大海は初日・2日目と連敗の最悪のスタート。そんな3日目に顔を合わせます。

千代大海 普天王

相撲は普天王得意の左四つ、しかし千代大海は上手投げで普天王をモノの見事に転がしました。千代大海はそこから連勝して10勝5敗でカド番脱出、普天王はそこから8連敗。突っ張りに徹したから、大関在位記録を作るまでになったのか?四つ相撲の可能性は・・・?

北勝海と同じサイズの体ということで、真面目そのものといった北勝海とヤンキー千代大海をダブらせて横綱の可能性を夢見たのは、根本的に間違いだったのか?しかしそれから10年と5場所も千代大海が大関を務めるとは、それこそ夢にも見ませんでした。




力士名鑑 : 千代大海

 

2件のコメント

  1. 千代大海の弟子の千代の国が、春場所七日目、vs嘉風戦で師匠譲り?の引き落としを決めてます。
    (くるくるおばけ@ブログ「大相撲取組内容」さんのツイッターの画像です。)
    >>https://twitter.com/kuru2obake/status/843012799009714176
    千代の国も身体能力は抜群なんですが、それが災いしてのケガも多い。
    たぶん夏場所自己最高位の前頭筆頭あたりでしょうが、まず五体満足じゃないと相撲内容も語れない。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    千代の国も激しい相撲をとる良い力士ですが、遠回りしましたね。横綱・大関との対戦が楽しみな力士の一人です。夏場所の活躍に期待しています。

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