勢

勢 は明るく激しい相撲を、これからも貫くのだ、これでいいのだ





かつての日本人力士七人のサムライ、稀勢の里・豪栄道・琴獎菊・豊ノ島・栃煌山・豊響・豊真将。横綱一人に大関が二人、最年長の豊真将が引退。そしてこの七人のサムライを追いかけるように入幕したのが勢でしたが、その勢も夏場所で幕内在位30場所、早いもので5年ですね。

勢は幕下が長くて、幕下のころから期待されていましたので、新十両でいきなり十両優勝の大活躍をしたときは注目されました。十両優勝インタビューでは、明るくハキハキとした受け答え。人なつっこい若者という感じで、感じで、というより実際にそうなのでしょう。力士のインタビューで、今までで一番というくらいの軽妙なやりとりでした。

相撲は、右差しからの攻撃相撲。この型の相撲といえば、「白いウルフ」益荒雄を思い起こしました。益荒雄の精悍な面構えに対して、外見は勢も切れ長の目元が鋭くて「白いウルフ」っぽいのですが。

益荒雄はいつも少し怒ったような顔をしていましたが、勢はシャレ好きな大阪の好青年と真逆。相撲もしぶとく食い下がる益荒雄に対して、勢は右差しから攻め続ける相撲で、似て非なるものでした。

下手からの力士の相撲は、上手からの攻めの力士との攻防があります。益荒雄だけでなく、どっちかというと高見盛も右差しの差し手中心の相撲で、やっぱり熱戦が多かったですね。そして勢も30歳、下手からの攻めの力士は大成しないと言われますが、勢には今のままでいて欲しいですね。

勢には小手投げや突き落としなどもあり、これがまた豪快で見栄えがします。開放感のある相撲というか。左手の使い方とか意識しないで、思いっきりやってほしいです。

大勝ちと大負けが多いって言われても、上位で負けて下位で勝つっていう、それは普通のことだから気にしなくていいでしょう。これからも、激しく・明るい相撲・・・?ーこれはジャイアント馬場の全日本プロレスのキャッチフレーズだー30代半ば以上の人しか分からないけど。

白鵬によく似た仕切りから立合いにかけての所作は、どこまで意識的なんでしょうか・・・?自然と、そうなってしまうのか?

ところで、かつての七人のサムライ対朝青龍の取組には、何か悲壮感のようなものが漂っていました。朝青龍とは、まったくカスりもしなかった勢。朝青龍と対戦してたら、どんな相撲をとったでしょうね。

横綱相手に七人のサムライはキチンとした相撲で挑んでいましたが、勢に朝青龍を差したり、振り回したり、小手に決めたり、突き落したりと、バタバタさせてほしかったなぁと・・・。朝青龍にそんなことする力士は、少なかったですから。

力士名鑑 : 




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