日馬富士 稀勢の里

稀勢の里 は張り差しを選択、そして 日馬富士 の魂を揺さぶる立合い





大相撲夏場所9日目、左おっつけを封印の稀勢の里、前日までの左差しの慎重な取口は、稀勢の里の受けの相撲に磨きが掛かる過程だと見ておりました。そして、9日の対戦相手は栃煌山

両差し狙いの栃煌山に、今まで左おっつけで対抗することが多かった稀勢の里。果たしてどんな立合いを選択するのか、今場所の取組の中でも注目すべき一番でした。

稀勢の里が選んだのは、張り差しでした。これは大きな賭けだったのかもしれません。稀勢の里はリスクを負って張り差しを選び、そして腰が高くなったところに右を差し込まれ、両差しを許しました。

両差し狙いで、攻めが99%、体が強い、という栃煌山の相撲に左おっつけは、やはり稀勢の里の最大の武器。そこで左差し狙いで体でぶつかるという選択はなかったとしても、これは勝負師の世界の話ですからブログで素人が触れるものじゃないです。

しかし次の取組で見せた白鵬の張り差し、腰の備えにヒザの曲がり具合、これは相撲のタイプの違いとはいえ、稀勢の里とは違いました。

そして凄かったのは日馬富士。仕切りを見ていて、どこまで仕切り線から下がろうかと測っているような日馬富士。立合いに対する想いは、今日の稀勢の里以上に強かったかもしれません。

今の玉鷲には、立合いに相当な覚悟がいると日馬富士は考えていたでしょう。それでなくても、今場所の日馬富士の立合いは厳しさを極めています。

玉鷲戦の立合いは、まさに魂を揺さぶらせる激しい立合い。日馬富士の相撲ここに在りと宣言しているような、そんな相撲でした。大相撲の観戦も50年以上になりますが、ここまで熱い立合いはそうはありません。

ヒザに不安があるようですが、活躍する力士も多く話題も多い、この盛り上がった夏場所で、最後の最後に主役の座につくのは日馬富士となるでしょうか。

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2件のコメント

  1. >>稀勢の里が選んだのは、張り差しでした。
    春場所、日馬富士戦でケガした翌日の十四日目鶴竜戦も張り差しで失敗している。
    2か月前の失敗を繰り返すのは横綱としては、うーん……
    >>これは勝負師の世界の話ですからブログで素人が触れるものじゃないです。
    私も素人ですが、納得いかないなあ。稀勢の里と白鵬・日馬富士の格の違いが出たか?

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    稀勢の里は栃煌山には、あまり張り差しをするところを見たことがないし、鶴竜に対しては鶴竜が大関に上がる前などは頻繁に張り差しをやっていましたが・・・。どちらの取組もケガうんぬん以前に、腰高で負けたわけですから残念でした。

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