大相撲夏場所11日目、今日はテレビ解説の貴乃花親方の目の前で、貴景勝が勝ち越しを決めました。相撲内容も申し分なかったですね。今場所の貴景勝は、174㎝で168kgを超える体です。
阿武咲のときも書きましたが、体重が増えても自分で自分をコントロール出来れば問題ないわけで、貴景勝もコントロール出来てますね。足の運びも素晴らしいものがあります。
貴景勝は突き押しとともに、いなしのタイミングの良さが抜群ですが、もちろん今日ように、突き押しに徹する相撲も持ち味です。つまり、いなすべきときに、いなしている相撲ということですね。引きや叩きを前提にした突き押しはしません。
いよいよ来場所は上位ですが、横綱・大関に当たる位置まで上がるには大事になる後半戦。目が離せません。貴景勝と宇良の「174㎝コンビ」が注目を集めそうです。
阿武咲との「平成8年生まれコンビ」もありますし、貴源治と貴公俊との「チーム貴乃花」もあって、やっぱり貴景勝は新世代の要的な存在になりそうです。
今日の貴乃花親方の解説、「一歩目よりも二歩目が大切です。二歩目が三歩目・四歩目につながる」という言葉は、さすがと思いました。貴景勝の、理にかなった突き押し相撲は、この言葉通りです。
7日目に手つき不充分で完全にリズムを崩した相撲をして、これは後半戦に影響するかなと思ったら、そこから4連勝ですから、ただものじゃないですね。
高安の次の大関候補に(高安の昇進が決まったような書き方ですが)貴景勝と宇良が名乗りを上げそうです。ちょっと早いですけど、それぐらいの内容を伴っています。これは玉鷲も御嶽海も、うかうかしていられないですよ、という感じの夏場所終盤戦が始まります。
せっかく(というのも失礼だが)稀勢の里が休場して、横綱・大関の対戦相手がひとり空いたんだから、貴景勝か宇良を横綱・大関に当てれば盛り上がるのに、と思うんだけど、貴ノ岩・正代・栃煌山・碧山では番付順に対戦相手を振り替えただけだ。
ワリを工夫しなくても大入り満員だから、余計なことはしたくないのか。「稀勢バブル」もそろそろ弾けるぞ。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
たしかに工夫はありませんね。昔、中日の日曜日に北の富士ー貴ノ花、北の富士ー高見山などを準備していたときに比べ・・・今場所の稀勢の里の中日は碧山ですか・・・。今場所は中日に限らず満員ですが、テレビ観戦のファンへのサービスでの中日というのもあるかと思いました。