琴錦

朝青龍 との相撲を一番見たかったのは、F1相撲の 琴錦 でした





先日は双葉山が現代に現れたらというブログでしたが、今回は琴錦について。解説の確かさには定評がある朝日山親方の琴錦、関脇でしたが横綱にもなる可能性が有ったとも言われておりました。

若貴時代の全盛期を知っている琴錦は、その頃のレベルの高さを口にすることがあります。貴乃花には14勝34敗という対戦成績でしたが、その数字以上に内容は濃かった印象があります。

琴錦は動きの速さと巧さで、相手の良いところを消してしまうタイプ。177㎝で142kgの体で、腰はどちらかというと軽い方。自分の動きの速さが災いし、その勢いでバタバタして負けることもありました。

取りこぼしは多いものの、強いときの強さは目を見張るものがありました。この、自分の時代がレベルが高かったという琴錦には、朝青龍と一度対戦してほしかったと思います。平成12年秋場所に引退する琴錦、その場所に新十両の朝青龍、ギリギリで接点がありませんでした。

相手の良さを消す相撲という点で、琴錦と朝青龍は同タイプです。しかし朝青龍の方が比較的に懐が深く、強い投げがあります。しかし瞬時に相手の隙を突く動きは、琴錦が上でしょう。

まず朝青龍が頭で当たって突っ張ってきたら、曙・武蔵丸の突っ張りを跳ね上げていた琴錦ですから、あまり通用しないでしょう。徹底的にあてがって、朝青龍が根負けして引いてくる可能性が高いです。

朝青龍得意の張り差しで来たら、琴錦の出足、そして空いている脇を差し込む速さ、これを考えると張り差しも通用しないでしょう。朝青龍が廻しに手が掛かるか、勝負ですね。

朝青龍の両差し狙い、これは立合いから激しい前さばきの応酬になるでしょう。しかしここが一番、朝青龍には勝機がありそうです。突き落としや巻き落としといった揺さぶりは朝青龍の方が上、琴錦もバタバタしている場面かもしれません。しかし琴錦にも、思い切ったいなしがありますね。

同世代のライバルが不在だった朝青龍、魁皇にしろ栃東にしろ全盛期を過ぎていたといっても素晴らしい力士でしたが、いやらしい相撲ではありませんでした。朝青龍が辛辣な相撲をとる琴錦や三代目若乃花にどう対応したか・・・こんなことを想像していたら、キリが無いですけど。

 

大相撲力士名鑑 : 琴錦 朝青龍

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2件のコメント

  1. 現役で言えばスピード型の日馬富士は、同様に動きの速さが売りの嘉風と激しい取組を繰り広げていますよね。
    朝青龍も技巧派で速さのある栃東を難敵と見なしていたようですし。
    それを考えると、確かに朝青龍━琴錦は面白い組み合わせですね。
    15日間相撲を取り切る総合的な実力は朝青龍に軍配が上がるとしても、直接対決は相当見応えのある相撲になりそうです。

  2. 鷹乃華さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    琴錦は、強い時の強さと巧さは抜群でした。体型的に、守りに強い力士ではなかったと思いますが。もし朝青龍との対戦が実現していたら、技術と運動能力の極みの相撲が展開されたでしょう。これから貴景勝や宇良や阿武咲など、そういう激しい土俵を見せてくれるでしょうね。

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