白鵬が高々と相手力士を、本当に目よりも高いですねぇ・・・吊り上げている画像、相手は追風海ですね。平成16年の名古屋場所4日目のことです。白鵬の、入幕2場所目のことですね。もう一回、画像。
あれから、ちょうど13年。懐かしいというべきか、ついこの前のことという感じもします。しかし追風海の体が、ほぼ水平です。こんな吊り出しも、まず見ないです。
印象に残る相撲でしたので、リアルタイムで覚えている方は、どちらが勝ったか分かりますね。勝負アリと判断した白鵬が、土俵際ギリギリで追風海を土俵に下ろし、追風海は土俵に下ろしてもらった恩を忘れ逆転、恩を仇で返した一番でした。
当時は白鵬も送り足というのを知らず、そのまま土俵外に出て良かったものを、ギリギリで(たぶん白鵬は土俵外と思って)追風海を丁寧に下ろしたわけです。
新入幕の場所に12勝3敗、翌場所に番付を上げても11勝4敗だった白鵬。この一番を落としてなければ、連続の12勝だったのです。この相撲は21歳だった白鵬の心に深く傷?を残し、以後は成り行きで吊る場面はあっても、本格的に吊りを見せることはありませんでした。
しかし白鵬ほどの懐の深さと柔らかい足腰で、吊り出しを得意手に入れていたら、土俵の風景も違ったものになっていたでしょう。朝青龍や日馬富士との引き付け合いで、白鵬の吊り出しが出るか!という場面もありましたが。
吊り出し以上に白鵬に影響したのは、ダメ押しをしなかったための黒星だったということです。「送り足」もですが、「ダメ押し」のことも教わっていなかったようです。
ところで「ダメ押し」は実際のところ、どういう教え方をするのか、これも興味深いですね。そしてこの一番は、白鵬のダメ押しにどんな影響を及ぼしたのでしょうか。
パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました
白鵬は誰かに教えを乞う、ということはしない力士ではないのか、と勝手に思っています。
(あるとすれば、若い頃に、光法=音羽山親方ぐらいか)
とにかくなにかミスをした後、修正することに長けている。昨年春場所千秋楽の日馬富士戦で変化で勝って観客の大ブーイング喰らって以降、左右にズレて立つことはあっても大きな変化はしていないはずだ。
ブーイング喰らってヘコむタイプの人間ではないだろうが、ヒールになってしまうのは嫌なんだろう。「モンゴル出身」の横綱の処世術のひとつかも知れない。
とにかく39回優勝・1050勝の大横綱が今でも相撲の研究を怠らないことは尊敬に値する。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
白鵬は出世も速かったのですが、長い横綱在位の中での経験から、いろいろな事を感じとる力が備わったのでしょう。横綱審議委員会では、白鵬の張り手が話題に上がったようです。来場所の白鵬の処世術が、興味の一つですね。
ブログで許諾なしにほかの人(社)が撮影、作成した画像を使用することは写真の著作権にふれるのではないでしょうか。
著作法さんへ
コメント、ありがとうございます。
著作権については、今後勉強します。