千代の山

千代の山 の14位をリアルタイムを知らないで意外だと思った私、やっぱりそれは違う





今回の「大相撲総選挙」で意外と思った順位に、千代の山の14位があります。あの羽黒山がランクインしていないのに。羽黒山は双葉山に並び称せられる横綱なのに、と思ったわけです。

しかし考えてみると、千代の山を知っている大相撲ファンと羽黒山を知っている方とでは、少しだけ世代が違う、言いにくいですが、羽黒山を知っているファンでご存命の方は、かなり御長寿の部類に入るのか・・・。

それでも千代の山のライバルで、大相撲史上に残る人気横綱の吉葉山はランク外。吉葉山を知っている時代の大相撲ファンでも、千代の山に多くの票を入れたということでしょう。

とは言え、昭和39年辺りからの記憶しかない私が、そもそも千代の山を論じることは出来ません。「主なライバル」の紹介で栃錦・若乃花・朝潮を番組で上げていましたが、それに突っ込みをいれるぐらいしか出来ません。

系統別総当たりの時代で、栃錦とは対戦していないですね。切磋琢磨した兄弟弟子という、深い意味でのライバルかも知れないけど。若乃花と朝潮も千代の山の晩年で、全盛期のライバルは鏡里と吉葉山でしょう。

若乃花とは引分けの歴史的大相撲があるし、朝潮とは体型が似ていて対戦成績も9勝9敗と互角、その情報でライバルにしているような感じがします。

思ったのは、リアルタイムを知らず、映像や文献での評価は当てにならないということです。例えば同じ出羽海一門の栃錦と比べれば、年齢は千代の山より栃錦が一つ上で入門は3年も早いわけです。

それでいて出世のスピードは千代の山が圧倒的に速く、それも大横綱になるだろうと大きな期待を寄せられていました。しかしリアルタイムで千代の山を知らない私は、その通算成績と栃若時代というビッグネームに引っ張られているのかもしれません。

実際に千代の山を見たファンの方々にとっては、新入幕で全勝した「鉄骨のやぐら」のインパクトは、それは凄いものだったでしょう。知らない私などが、優勝6回といった成績だけでイメージする千代の山と、リアルな千代の山とのギャップ。

まったくの余談で恐縮ですが、学生の頃に雑誌の「ポパイ」をよく読んでいたのですが、1979年の「ポパイ」で1960年代の特集というのがありました。

1960年代を代表するスターで吉永小百合を紹介する一文で、次のような文章がありました。「信じられないだろうが、吉永小百合は今で言えば山口百恵のような大スターだった」

山口百恵はこの号の2年後、1981年に引退するわけで、吉永小百合は今も現役。若い人にとっては逆に、山口百恵が吉永小百合に匹敵する大スターだったというのは、説明しないと分からないわけです。

映像が残っている千代の山でさえリアルタイムを知る人との距離を感じ、反省もした千代の山の14位でした。ちなみに稽古場での千代の山と栃錦は、圧倒的に千代の山の方が強く、また千代の山と若乃花の対戦成績も、千代の山が圧倒していましたね。

大相撲力士名鑑 : 千代の山

パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました




2件のコメント

  1. リアルタイムで見た時代だと、昭和40年代後半~50年代前半の一番人気は圧倒的に大関貴ノ花、次いで輪島、若三杉改め若乃花、大悪役が横綱北の湖、という印象ですが、魁傑が「静かな人気力士」というか、結構な人気があった記憶があります。現在ほとんど語られることもないのですが。
    千代の山が「静かな人気力士」かどうかは、私もリアルタイムで見ていないのでわからないのですが、昭和40年代の人気ドラマで「寺内貫太郎一家」というのがあって、貫太郎の奥さん役の女優さん(加藤治子さん)のセリフに「あたし、千代の山が好きで」云々というのがあった、と記憶してます。脚本の向田邦子氏がファンだったのだろうか。
    昭和30年代前半は、今より大相撲がマニア層以外にも浸透していたのか、「少年マガジン」創刊号(昭和34年)の表紙は横綱朝潮だった。栃錦・若乃花でないのが不思議だったが、人気は栃若に引けを取らなかったのだろう。
    こういう「静かな人気力士」「陰の人気力士」の列伝みたいな本出してくれないかなあ。「スー女本」は華のある力士ばかり取り上げるし。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    寺内貫太郎一家は私も見ておりましたが、千代の山が好きというセリフがあったとは、うれしいし、shin2さんの記憶力も大したものだと思います。朝潮は、私が大相撲を見始めた時は検査役でしたが、土俵下に朝潮(当時は振分親方)の濃い顔を見つけた時の感覚を覚えています。目で追いかけていました。何か、ヒーローものの登場人物っぽい特別な容姿でしたから、子供にはインパクトがありました。「静かな人気力士」、良いテーマですね。

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