日馬富士

日馬富士 は劇的な優勝で、名横綱と呼ばれる域に達したと思いますよ





日馬富士の逆転優勝で幕を閉じた今場所、平成29年大相撲秋場所は大相撲史に残る場所となるでしょう。少しの時が経った後、「あの年の秋場所は~~」と必ず思い出される場所となりました。

日馬富士については、様々なメディアで同じようなことが語られているでしょうから、ここでは今場所の相撲に関しては語りません。本日のテーマは、「名横綱と日馬富士」。

大横綱というのは定義がしやすい。しかし名横綱は難しいと感じます。そして少ない。私が知る限り、羽黒山と栃錦・初代若乃花の3人のみです。羽黒山以前の、映像を見ることが出来ない横綱を軽々に語ることも難しいものです。

羽黒山は双葉山引退直後に4連覇を果たし、戦後の苦境を支えた名横綱。さらに連覇を期待されながらも、巡業先でのケガで休場。当時は巡業の土俵は柔らかく、不可抗力に近いケガでした。

その後も責任感から休場後の巡業にも参加し、さらにケガを悪化させます。しかし37歳で全勝優勝を果たし、最後の花を咲かせます。双葉山にも匹敵するとまで言われた、名横綱でした。

栃錦と若乃花は、ともに90kgに満たない体で三役を張り、当時から好勝負を展開し花形力士。その小兵力士が横綱まで上り詰めたわけですから、大相撲ファンの共感は当然だったでしょう。

究極の業師から正攻法の横綱相撲へと昇華された栃錦、軽量のままで巨漢力士を投げ飛ばした若乃花。名横綱と呼ぶに、まことに相応しい力士でした。

それでは優勝回数で羽黒山・栃錦・若乃花を上回る、輪島・曙・武蔵丸はどうでしょう。まず輪島、輪島は「相撲の天才」というイメージが、名横綱という呼び方の邪魔をします。そして派手な言動も。曙と武蔵丸は、体の大きさが邪魔をします。

名横綱を定義するならば、「大横綱とまでは呼べないが」というアホな話では、当然ありません。「その力士の資質の限りを稽古で存分に鍛錬し、技量を如何なく発揮し、品格を備えた横綱」が、名横綱の定義だと思います。

ですから、天才的な力士や体格的に卓越した力士にとっては、明らかに不公平です。って、私が勝手に定義しているだけだけど。そして、もう一つはスト-リー。前述したように、羽黒山にも栃錦・若乃花にも、大相撲ファンの心に刺さるストーリーがありました。

そして日馬富士、公(一人横綱)私(ケガ)ともに厳しかった中での9回目の優勝。そのストーリーは、数年後の語り草になるほどのものだと思います。

さらに今でも幕内最軽量に近い体、そして白鵬と同時期に長くナンバーツーを維持しながらの、9回目の賜杯。その他、もろもろの(割愛しております)言動は、名横綱と呼ぶに相応しいものです。

もちろん名横綱という呼称を現役時は呼ぶわけもなく、それは数年後の大相撲ファンやマスコミが呼ぶかどうかですが・・・。まぁ、栃・若と同じく10回の優勝を果たしても、名横綱とは無縁の名解説者もいらっしゃいますが。

とても横綱など望めないような足長体型で、独自の速攻相撲を完成させ、脇の堅さや廻しを切るなど細かい技術もあった北の富士。しかし名横綱と呼ばれる気配さえも無い・・・やはり名横綱の呼称は、大横綱よりもハードルが高いかも。

大相撲力士名鑑 : 日馬富士

 

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2件のコメント

  1. 千秋楽、本割から決定戦までの映像が面白かった。
    本割は東が豪栄道、西が日馬富士だが、決定戦では逆になる。支度部屋を移動する際に通路で両者がすれ違う場面、日馬富士が十両の照強を呼んで立合いの稽古をする場面等、素晴らしかった。
    ただ、支度部屋にテレビは設置しているはずで、豪栄道は決定戦での日馬富士の立合いは丸わかりなんじゃないかと思ったが、だからといってすぐ対応はできないか。
    舞の海の「日馬富士は興奮して張り手を繰り出す」云々の予想が全く外れたのも痛快だった。
    日馬富士、十日目に4敗目を喫した以降の終盤5日間は、投げも捨てて速攻に徹した。体調からもそれ以外の相撲は取れなかったんだろうが、結果的にそれが功を奏した。
    11勝4敗の成績は批判されるだろうし、終盤の混戦は頭がオカしくなりそうだったが、終わり良ければ全て良しだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    千秋楽、同時代に生きた日馬富士と豪栄道の、これが番付の差というものだったのでしょうか。前回のブログで書いた、初代若乃花の「調子相撲」という言葉。調子相撲ではない、一日一日の積み重ねが日馬富士の方が上だったということでしょう。それが横綱だ、と日馬富士なら言うかもしれません。

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