松鳳山

松鳳山 の相撲は味わい深い、白鵬世代の名脇役ナンバーワン





九州場所のご当地力士、我らが福岡県民力士と言えば琴奨菊と松鳳山が代表格。ちなみに琴奨菊の出身地である柳川市、福岡市から電車で筑紫平野を南に向かって40分ぐらい。近いです。

そして松鳳山の出身地の築上郡築上町、直線距離でいうと柳川市と大差ないけど、こちらは間に山々が。57年間で私、一度しか行ったことが無い。それでも今場所、会場は圧倒的に松鳳山。それは遠いだけに故郷に錦の感覚が、琴奨菊以上に感じられるからだと思います。

松鳳山は入幕して6年になりますが、幕下のそれも上位にまでなってから苦労した力士でした。福岡出身ということで、本名の松谷の頃から気になっていた期間が長く、だから松鳳山となってからも、郷土愛が強い友人などに「今場所の松谷は調子良さそうですか?」とよく聞かれていた思い出があります。

体も小さく、入幕当初はここまで活躍できる力士になるとは、思っていなかったのが正直なところです。幕下の頃などは、十両止まりかと思っていたくらい。申し訳ないけど、本音では。

安美錦や嘉風ほど目立ちませんが、本当に大したものです。郷土の誇り。相撲は徹底した正攻法で、離れても組んでも、これだけオールラウンドの力士も本当に珍しい。そのうえ器用では無さそうなのが幸い?、小細工の無い、歯切れの良い相撲です。

「顔が恐い」は、すでにネタに近いものになっておりますが、実際のところが人一倍優しいということで、よけいにイジリやすい雰囲気が和みますね。人間性が表に出るのも、安美錦や嘉風と同様です。

何かホメてばかりで、書いている自分でも気持ち悪くなるので、皮肉るところを探そうと思うけど・・・。私らしくない言葉が並んでおります。

自然体のベテランらしさが前面に出る嘉風と比べると、まったく普通。安美錦にも、ご存知のようなベテランの味があります。ベテランっぽさをマスコミに意識させないというのは、言ってみれば松鳳山は嘉風以上の自然体かもしれない。

白鵬世代というか、過去のどの時代よりも長く続き、もう少しは続きそうな白鵬時代。この時代を将来振り返るとき、嘉風や安美錦は名関脇ということで四股名を残すでしょうが、名脇役という呼び方なら松鳳山がナンバーワン。

ところで、8日目の相手は千代翔馬。昭和の匂いが漂う両力士の取組は期待大で、そして展開も期待に応えてくれました。何か久しぶりに外掛けも見れて・・・、しかし。

昔、柔道の篠原が金メダルを逃した誤審、たしか「内股すかし」でしたよね。今日の松鳳山、「外掛けすかし」(すかしまではいかないけど、外掛けは途中まで決まってたし)に近い形で粘りました。本当に良い相撲だったし、あれは物言いが妥当だったのでは? 福岡出身で、松鳳山の肩を持ち過ぎ?

大相撲力士名鑑 : 松鳳山

 

パワーストーンブレスレット:ローズクォーツで赤房をイメージしました




6件のコメント

  1. 野球賭博に関わった力士(しかも申告が遅れたために、2場所出場停止を喰らった)の中では、大関に昇進した豪栄道の次ぐらいに成功(と言っていいのか)した。
    一昨年十両に陥落したときは、もうここまでの力士と思っていたが、逆境に強いタイプなんだろう。
    そういえば師匠の二所ノ関親方の容体はどうなのか。倒れたときはワイドショーも長い時間放送していたが(おかみさんが往年のアイドル・高田みづえさんということもあるが)、もう無かったこと扱いだ。たぶん年末になれば今大騒ぎの「日馬富士・貴ノ岩事件」も無かったこと扱いに、ならないか。
    ああ、松鳳山の話だった。今場所東西の前頭筆頭(玉鷲・貴景勝)が好調で、逸ノ城・荒鷲も1敗で飛ばしている。三賞も三役復帰も厳しそうだが、逆境に強い力士だ。病床の師匠に良い知らせをプレゼントしてほしい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    福岡出身力士として早い時期から応援していたものの、幕下上位で番付を上下していた頃は、本音を言うと「十両も難しいかも」と思ったときさえありました。小さいし、相撲も正直で。ここまで頑張るとは・・・、大した力士だと思います、松鳳山。二所ノ関親方の容体も、気になりますが・・・。

  3. 2回目の投稿となります。私も数週間前にテレビで松鳳山の特集やってたのを見まして、奥さんが松鳳山を支えられ、今幕内で頑張られてるのを見て、尚一層応援したくなりました。毎日松鳳山や安美錦、嘉風の取組を楽しみにしております。お話変わりますが、テレビ相撲解説者で管理人様のお好きな解説者はいらっしゃいますか?

  4. 相撲最強さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    松鳳山・安美錦・嘉風、ベテランが頑張っておりますね。私が好きな解説者ですが、聡明な技術解説の琴錦、武骨な硬派解説の安芸乃島、亡くなられましたが柔軟な考え方の貴ノ浪も好きでした。もちろん北の富士も好きですが、最初に大相撲に触れたときの玉ノ海さんや神風さんも忘れられません。

  5. 管理人様、返信ありがとうございます。琴錦関の解説は素人の私にもわかりやすいと感じてまして同感です!!力士の取組も面白いですが、解説の話を楽しみに相撲を見るのも楽しいですよね。今日は嘉風関に対する、年を重ねても陰りが見えないという、北の富士の言葉が印象的で、まさに嘉風関の上手さを感じた相撲でした。私も嘉風関大好きなもので笑 私は現役解説では若の里かニュースの琴風の解説が好きですね。両方ともわかりやすく丁寧なので。あと寺尾さんもよく見てますね。舞の海さんは、人により好ききらいありそうと感じてます。今場所の残りの楽しみは、嘉風関の六場所勝ち越しと、北勝富士の二桁と、白鵬関に土をつけそうな荒鷲関です。

  6. 相撲最強さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    琴風、そして若の里の解説、人柄が現れていて本当に素晴らしい解説ですね。相撲最強さんは、大切な部分をよく見てあると思います。そして本日ブログアップした荒鷲、そして明日アップ予定の北勝富士に触れてもらいまして、ありがとうございます。私も注目しております。琴風と若の里の人柄、これは会っていなくても、長年の言動で大相撲ファンなら認識しています。同じことが、日馬富士にも言えると思います。日馬富士に関しては情報が錯綜し、うかつなことは言わない方が良いという感じですが、近いうちに大相撲ファンとして、きちんとした意見をアップしようと思っています。

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