白鵬

白鵬 の優勝インタビューで素直に感じたことは、これぐらいのものです





ここ4回ほど続けて白鵬のコラムを書いて、今回については書き切った感が充分だったのに、白鵬の「踏み込んだ発言」及び「万歳三唱」に関して、ここぞとばかりの・・・。適切な言葉が見つかりませんが。

40回目の優勝という前人未到の記録を達成したインタビューでの発言に、そこまで突っ込む必要があるのか? ワイドショーとか、ネットとか、SNSとか・・・。見なきゃ良いだけなのだが・・・。

まぁ、ワイドショーとかネットは一般の人の意見だからしょうがない部分もあるけど、一応は大相撲ファンのSNSには腹が立つます。白鵬の発言や万歳が、正しいとか正しくないとか言ったら、正しくないかもしれない。

たしかに白鵬の優勝インタビューは、NHKで全国放送されます。しかし白鵬は優勝した福岡国際センターで、「お金を払って相撲を見に来た人たち」に向かって発言し、万歳したのです。それを「単なる情報」として見聞きした人が批判するのに違和感を持ちます。

会場にまで足を運んだほどの大相撲ファンは、事の善悪を超えて、日馬富士と貴ノ岩に対しては「最悪の状況」への恐れを持っています。私にもあります。その中での白鵬の言葉は、心に響いたと思います。

そして自身の優勝40回の大台と、一年納めの九州場所の千秋楽、その一年最後の土俵の場面で万歳三唱は来年の土俵に向けて、希望の持ってこの一年を終わろうとしたい、というものだったと考えたい。

大相撲ファンなら、そのくらいの斟酌はしても良いのではないか? 横綱審議委員会も含めて。横綱の品格を持ち出す大相撲ファンもいるが、品格とはそういうものなのか。品格を保つには、何か政治家みたいな感覚が必要になりそうだ。

白鵬の「土俵に上げたい」発言を、傲慢とする意見もあります。大横綱なら出来ると、勘違いしているのではないかと。しかし白鵬が日馬富士や貴ノ岩を土俵に上げられるように働きかける、そんな立場にあるのか。その立場にあっての発言ならば傲慢です。

そんな立場でもない白鵬が言っているのが、なぜ傲慢なのか。弱い立場にある白鵬が、大相撲ファンに向けて自身の希望を言葉にしただけのこと、と考えたい。先日の「物言い」のときも感じましたが、テレビの絵面(えづら)と言葉だけで判断され、そこに含まれる感情は軽視されて伝わることが多い。

会場に来ていた人が違和感を持ったと言うなら、私も「そうですね、少しやり過ぎた感はありましたね」と素直に応じます。私もそう思う。それ以上、話は広げないけど。そして、少しやり過ぎと感じながらも、感動したと伝えたい。

ただただ前向きに考えて、年を越したいなぁ。アスリートとしての可能性を持つ若者が、大相撲を選べるような、そんな時代にもう一度しないといけない。このブログで伝えるのは、それだけです。

大相撲力士名鑑 : 白鵬

 

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6件のコメント

  1. あれは白鵬の三大得意技のうちの一つでしょう。「張り差し」「カチ上げ(カチ下がり)」「間違ったサービス精神」。
    この時期、当たり障りのない面白くないインタビューで十分だと思うが、なんで40回も優勝して、余計なことをやらかすんだろう。
    >>一年最後の土俵の場面で万歳三唱は来年の土俵に向けて、希望の持ってこの一年を終わろうとしたい、というものだったと考えたい。大相撲ファンなら、そのくらいの斟酌はしても良いのではないか?
    頑張って斟酌に挑戦してみます。前向きにも考えます。ただ白鵬も…もうエエか。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    優勝インタビューに関しては私の参加しているFacebookにおいても、大相撲を応援するFacebookと思えないような言葉が並びました。その想いがコラムに向かったわけですが、Facebookが実名だというわけではなく、大相撲で論争をするのは本意ではないので、Facebookでは軽いメッセージしかしませんでした。まぁ、これで「物言い」「張り差しとカチ上げ」「優勝インタビュー」と続いた白鵬のコラム3部作で(物言いの件は2,5回にわたったので4,5部作か)、白鵬もしばらくはお休み。場所も終わりまして、まだ書いていない力士を中心にコラムを書いて、私の力士名鑑をコツコツと増やす作業を致します。地道に精進あるのみです。

  3. いつも楽しみに拝見しています。
    しかし今回の内容には少し物言いをつけさせてください。
    「会場にまで足を運んだほどの大相撲ファン」に向かって言ったというくだりに違和感があります。
    千秋楽の会場にいたのはそれほどの大相撲ファンでしょうか?
    そもそも千秋楽のチケットは関係者に押さえられているのか殆ど一般販売に出回りません。
    これが地方場所になると尚更。
    で、私は当日会場にいましたが(結びの一番を見て出てしまったので表彰式やインタビュー時は不在)、会場は相撲に必ずしも興味なさそうな家族連れやお水の女性を連れたオッサンが多く、お弁当を広げて「ピクニックかよ!」とツッコみたくなる雰囲気。
    更に更に、国技館と大阪名古屋福岡では全く客層が違う感じで、要はあまり相撲に詳しくなく雰囲気だけを楽しんでいる客が多い印象です。
    国技館で同じシチュエーションで万歳三唱を求められたら、福岡と同じように会場が一体となって湧くかは疑問です。
    私自身はその場にいたら絶対に参加しなかった自信があります(ただし超アンチ白鵬であることは告白しておきます)。
    以上、記事の本旨に対してずれた話で申し訳ありませんでしたm(__)m

  4. 酒田五法は風林火山さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    おっしゃる通り、私も福岡市民で、九州場所と東京場所の違いは充分に理解しております。かつての魁皇コール、東京なら直前には静かになるのに、まことに邪魔くさいコール。白鵬VS稀勢の里での万歳も九州場所、九州の大相撲ファンは東京に比べて成熟していないと言えるでしょう。ただ、あまりにも一方的な論調での白鵬批判をネット等で目にしますと、正しいか正しくないかは二の次で書くこともあります。反論する人もいるんだということを、ネット等の情報だけで大相撲に触れるような人に知ってほしいと思っています。

  5. 貴方の文章のようなバランス感覚に優れた意見を読んで勇気づけられました。
    メディアは1か0かをセンセーショナルに伝えることに終始していると感じます。
    良い流れではありませんが、希望を持って来年の相撲を迎えたいですね。

  6. ミツハシさんへ
    コメント、ありがとうございます。
    テレビにしろ、ネットにしろ、激しいですね。正しいか、正しくないかと。私は、それらを大相撲に詳しくない人が目にして、大相撲を誤解することを恐れます。その詳しくない人の中には、これからスポーツで身を立てようとする少年も含まれているかもしれません。ちっぽけなブログでも、大相撲を守るぐらいの気持ちでアップしていきたいと思います。

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