貴乃花親方

貴乃花親方 の頭の中は分からないけど、大相撲の組織は変わって欲しい





貴乃花親方が相撲協会に聴取というニュース、「貴乃花親方に聞き取り」というニュースを、うかつにも「貴乃花親方の開き直り」と読みそうになった私ですが・・・。ここんところは力士名鑑の更新に励んでおりましたが、今年も数日を残すのみとなりましたので、今回はこの話題で。

貴乃花親方の考えの基本は、「相撲を好きな少年が、迷わず、大相撲の門を叩ける体制づくり」というのがザックリとした内容でしょう。そのまず第一が暴力の追放。

私は年寄名跡に、いよいよメスを入れる時ではないかと・・・大変なことでしょうが。かつて何度か触れられたこの問題、近年では北の富士が協会から離れた頃。

当時、私は夜な夜な巷をウロウロすることが多かった時期で、当時の状況の情報もよく知らないし、実際のところは詳しく知ろうとしても分かりづらいし、そして現状を変えるのも難しい問題です。

年寄名跡には「金脈」と「人脈」のイメージがあるのは、これはバブル時代のイメージがあるからか。今はどんな感じなのか、この件に関しての情報は薄い。私が知らないだけかも。

大相撲は年寄に成れなければ、指導者にも成れない世界だし。乳酸菌入りの青汁を飲む人もいるけど、それは稀な話。「相撲を好きな少年が、迷わず、大相撲の門を叩ける体制づくり」としては、重要なことでしょう。

年寄で協会に残るのはいわゆる就職するのと同義。指導者というのはちょっと違う、結果を出さないといけない立場。でも大相撲では一緒なんですね、協会の職員と指導者が。プロ野球でいえば現場の監督・コーチと、フロントである球団職員を、同じ立場の人間が兼務しているわけです。

もちろん良い部分もあります。指導する立場であり、なおかつ定年まで保障されている立場ならば、何の遠慮も無く指導できるというメリット。しかし結果を求められる緊張感は、そこには無い。

何の競技にしても、現役の頃では分からないことや、辞めてから分かることがあると思います。そりゃ現役生活を20年やったとしても、その後の指導者生活の10年目で気付くこともあるでしょう。

だから現役の頃は平幕でも、指導者としては横綱クラスという人が現れても良いわけです。他の競技にはいますよね。よく、「弟子が師匠の地位を上回ったら、指導しにくいでしょ」みたいな言い方がありますが。

これも、おかしな言い方のはず。長くたずさわって、いつも勉強していれば、自身が平幕力士だったとしても、弟子が横綱になっても指導できるはずです。指導できないのならば、それは単に相撲協会に就職したに過ぎない。

などと書いてきましたが、本当に手を付けにくい問題。逆に、だから好き勝手に書いているわけですが。しかし・・・いつまで経っても変わらない、そんなもの有るだろうか?と、ブルーハーツも歌っています。

具体的には協会の管理、まぁベストな状態は分かりませんが・・・。私が望んでいるのは、監督・コーチの立場の親方の評価基準や立場・収入などを、明確化し流動的なものにしても良いかと。程度の問題もありますが。

それによって、昔のような部屋の特色(春日野部屋は業師が育つなど)も出て、部屋の伝統も出来てほしい。それから、スカウトも専門職として確立してほしい。学生相撲出身力士が目立つ昨今ですし。

大相撲の近代化に尽くした常陸山が東京相撲に復帰したのが、今から120年前の1897年。60年前の1957年には国会で相撲協会の在り方が追及され、出羽海理事長が自殺を図りました。

「還暦」というのは大きな節目、歴史的な大きな出来事は還暦に起こる・・・何かの本で読んだ記憶が。大相撲も、近代化から暦が2回も回転した2017年ですからね。

大相撲力士名鑑 : 貴乃花




2件のコメント

  1. 貴乃花親方は引退して15年経つが、現役の力士よりも遥かに華がある、スター性がある、カリスマ性がある。「貴乃花信者」が相撲協会内にもファンにも多いことが、それを証明している。
    貴景勝の三役昇進記者会見に貴乃花親方が同席しなかったことを問題視する論調もあるが、もし貴乃花親方が同席していたら、貴景勝の存在など消し飛んでしまうだろう。

    放送作家でタレントの高田文夫先生が20年ほど前、確かアントニオ猪木の拳銃密輸疑惑が取り沙汰されていた頃だと記憶しているが「猪木と長嶋と勝新と談志は、ナニやったっていいんだよッ」とインタビューで話しておられた(小さいサイズだった頃の「紙のプロレス」だったか)。
    勝新と談志は亡くなり、長嶋は大病を得てメディアに出る機会が大幅に減った。猪木は参議院議員のはずだが、最近「週刊プロレス」の表紙になっている(「前代未聞の両国「生前葬」は是が非か」、というタイトルだった。そんなモン、ナニやったっていいんだよッ、に決まっている)。
    「ナニやったっていいんだよッ」メンバーに貴乃花親方が加入したようだ。貴コラムの画像は竹刀を持った貴乃花親方だが、稽古場で竹刀で弟子をメッタ打ちしていてもOKだろう。

    >>「相撲を好きな少年が、迷わず、大相撲の門を叩ける体制づくり」
    とりあえず「無理ヘンに拳骨」は、ほぼ排除されたと考えていいか。ただ、知り合いに相撲好きの少年がいたら「貴乃花部屋だけはやめとけッ!」と言ってしまいそうだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    実は私にとっても、長嶋と猪木は特別な存在です。V9巨人は幼稚園から中学一年まで、そして猪木信者と言えるほどにプロレスにも熱中しました。ドリーファンクJrとの世界戦の結果を見ようとスポーツ新聞を買ったら、猪木クーデターの記事。ショックでした。玉の海の死から1ヶ月ちょっとだったと記憶しています。勝新は、「何でこの人のマネばかりするのか」と象印の番組で思い、談志は「何でこの人は、同い年ぐらいの落語家に偉そうにしているのか」と笑点を見て思いました。その域に、貴乃花も達したのか?28日の結果と、それに対するマスコミの反応は・・・。

shin2 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA