遠藤 清水川

栃ノ心 と高安世代の遠藤・逸ノ城・竜電が、平成30年を盛り上げる





大相撲初場所は13日目が終わって、優勝争いは栃ノ心が2差をつける展開となりました。普通なら面白くない展開かもしれませんが、相撲内容は充実しています。栃ノ心の力強い四つ相撲に、改めて大相撲の魅力を感じているファンも多いのではないでしょうか。

そして場所前に高安世代の奮起を期待していた私は、遠藤・逸ノ城・竜電の相撲に歓喜している次第であります。平成30年の土俵を、群雄割拠の舞台にしてほしいという願いです。

今の若手力士が上位相手に善戦してから期待されるようになったのに対し、遠藤と逸ノ城と個人的には竜電も、まだ上位と当たる前から大関以上を期待された力士でした。それは若手のころの高安の評価を超えていました。

遠藤の相撲は、実に根気強い相撲になりました。立合いがコンパクトになり、前さばきの攻防から形を作っていく取口は、常に低い体勢を保てる遠藤の相撲の型が出来上がった感があります。

投げ技や土俵際の逆転や突っ張りなど、派手な相撲が多く見られた遠藤ですが、まことに地道な相撲の型を確立しそうです。千秋楽は、栃ノ心でしょうか。楽しみです。

そして竜電も、当然ながら取口が変わりました。当たり前ですね、幕下のころは大型若手力士でしたから。鷹揚とした相撲でした。今では、別人のような力士に変わりました。

竜電もまた、遠藤同様に実に根気強い相撲をとります。あの立派な体で前廻しを引いて、頭を付ける相撲は、一番下から復活した竜電がこれまで積み重ねてきたものが相撲の型になった、と思わせます。

堅実な前廻しの相撲は竜電のキャラクターに合っているし、遠藤の技巧の前廻しの相撲との対照の妙があります。さらに深く廻しを引き付ける栃ノ心との、二重の意味での対照の妙。

蛇足ですが、以前に舞の海が「栃ノ心は上手が深いですね」と言っていたことがありますが、あれはダメ。上手が浅いままで吊り寄りをして、栃ノ心はヒザをヤッチャッたことがありました。一番引き付けられて、腰も充分に入る位置の上手でなければ、栃ノ心は。

そして逸ノ城、特に変わったかどうかは分かりませんが・・・私が注意深くないからでしょう。などと言っておりますが、三役復帰目前。特別ほめるところが見つからなくても、三役目前なのが凄い。

前傾姿勢を保てれば、重くて強い。押し相撲が多い今の若手力士との相撲は、激しい攻防の土俵の風景が期待できます。取口の対照の妙がここまで充実するのは、朝青龍時代を含めても今が最高ではないかな。そして幕下も。

若隆景の幕下優勝と炎鵬の勝ち越しなど、平成30年の土俵の、駒が揃ってきたという感じです・・・って来場所以降の話になってしまった。何で、いよいよになって鶴竜は張り差しするかなぁ。まぁ以前もしていたから、致し方ないか。

とは言え13日目は、高安の強烈なカチ上げ、前述の遠藤と竜電、重たい逸ノ城を吊り寄りで攻め切った栃ノ心、そして栃ノ心の凄さを引き立てたのは逸ノ城・・・、満足度の高い相撲内容の取組が見られました。

さて栃ノ心の相手は、松鳳山と次は遠藤か? 鶴竜VS高安、高安のカチ上げは炸裂するか? 遠藤・逸ノ城・竜電は二桁勝利に届くか? 濃密な14日目と千秋楽へ、今場所は楽しみが多い。

大相撲力士名鑑 : 栃ノ心 遠藤 逸ノ城 竜電




2件のコメント

  1. 阿炎の十四日目の相手、琴奨菊?勝ったら2桁、文句なしの敢闘賞だ。
    豪栄道7勝6敗、残りは御嶽海と鶴竜だ。両力士とも調子が落ちているから、1つは勝てるか。
    竜電、今日の宝富士戦で技能賞当確だと思うが、やっぱり2桁勝利は必要か。
    逸ノ城は嘉風戦のノド輪で覚醒したか、と思ったが、栃ノ心戦はいつもの逸ノ城だった。とにかく押されるとズルズル後退する相撲がなくなっただけでも進歩だろう。

    今場所、十両からの陥落者が多そうだから、若隆景、17枚目の7戦全勝優勝なら新十両でもいいだろう、と思うが、審判部は融通利かないか。ついでに炎鵬も上げてほしい。
    土俵外がやかましい時こそ、若手のスター候補を抜擢するべきだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    栃ノ心、遠藤に竜電、その活躍とともに相撲内容も素晴らしく、引き技も少なく、昔ながらの言い方で言うならば「大相撲」が多かった今場所です。阿炎も太り過ぎに気を付けて、今のまま動き回って欲しいし、若隆景も同様に太り過ぎずにスピード豊かな相撲に期待。炎鵬には「強さ」を感じます。千秋楽はまだなのに、もう来場所を楽しみにしている不思議な感じです。

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