若隆景

若隆景 こそが、これからの土俵を面白くする切り札だ





平昌の話題でワイドニュースも大相撲離れでしょうが、貴乃花親方発言や白鵬杯にからんでの白鵬への嫌がらせコメントは相変わらず目にします。

どう考えても、「モンゴル人力士が、国技の大相撲の記録を塗り替えている」という感情でのコメントにしか思えませんね。こういう人たちは、露骨な「スポーツの政治利用」が行われている平昌オリンピックを「民族というのは大切だ」なんて言うのかな。

それはさておき、いよいよ若隆景が春場所では十両を狙える幕下上位へ。幕下力士のコラムを書くのは、貴源治・貴公俊・阿炎に続いて4人目となる若隆景。と言っても、番付運を考えると貴公俊・炎鵬に比べても遜色ない実績と言えます。

貴源治・貴公俊・炎鵬とは、また一味違う楽しみがあります。私にとっては、むしろ「若隆景こそは」と思っています。関取へのマジック1、リーチ一発で決めてほしいところです。

業師の力士といえば小兵力士の活躍というイメージの昨今、普通の体格、普通のサイズの力士が業師として活躍してこそ、本当に業師が出て来たなぁとの想いなのです。だから、「若隆景こそは」なのです。

若隆景の体のサイズというと、言ってみれば初代栃東・陸奥嵐・二子岳・・・みんな同じ時代だけど。ということは、意外と普通サイズの業師って少ないのかも。それに若隆景は、少なくとも陸奥嵐や二子岳とはタイプも違うし。

あまり昔の力士のイメージに重ねるのは、私の悪いクセだから止めときたいが、ウ~~ン、初代栃東と鷲羽山を足して割ったような力士が良いなぁ・・・などと勝手なことを言っておりますが。

今の土俵は、無差別級の大相撲の一番の醍醐味である、タイプの違う力士の百花繚乱の可能性を感じます。吊り出しが出来る栃ノ心がドンといて、個性派が幕内に揃えば、今の顔ぶれは客観的に判断しても、近年では最高の顔ぶれの可能性がある。ちょっと私、気持ちが盛り上がり過ぎか?

炎鵬が久々に100kg未満の関取となったわけだけど、若隆景の祖父の若葉山は引退まで100kgを超えなかった本格的手取り力士。「足を取ったら、それを枕に寝ろ」という「波まくら」の使い手で、本来なら仕掛ける側のはずの栃錦さえ「波まくら」で倒しています。

若葉山

さらに余談、本名を四股名で通す力士が目立つ昨今、大相撲史上初めて、本名で入幕した力士でもあります。意外と今と通じるというか、何か因縁めいたものを感じる力士です。

話を若隆景に戻しますと、「体重を増やしたい」という風の噂もチラホラ。今の動きをキープしての体重増なら問題ないのですが、しかし若葉山の血を引いてるから大丈夫でしょう。

大相撲力士名鑑 : 若隆景




2件のコメント

  1. 外国勢が日本の柔道で日本人になかなか勝てなかったことから、日本人に道着を掴ませない手法や足取りのような手法をとるようになった。その結果、柔道が本来のモノから離れつまらなくなり、結局 は道着を掴み足取りを禁止し本来の柔道に戻された。大相撲にも同じようなことが言えるのではないでしょか。

  2. 蕎麦屋さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    国際化というのは海外に広めるために、それに合わせるのではなく、こちら側に海外の人たちが合わせるのが、真の国際化と言えるのかもしれませんね。野球でも、メジャーリーグのやり方に海外の選手が合わせているから、国際化と言えるのでしょうか。メジャーリーグは詳しくありませんが。

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