幕下筆頭、いよいよ貴源治が関取目前となりました。春場所で「サクラ咲く」といきたいところです。
貴源治に期待できる部分は、まずは体付き、筋肉の付き方ですね。伸びやかで均整のとれた、そして柔らかそうな筋肉を感じます。
立合いに突っ張りで先制することがほとんどですが、これは磨きをかけていって正解だと思います。今、意外と突っ張りが巧い力士は減っています。特に回転の速い突っ張りをできる力士が少ないですね。
左四つでの四つ身の動きは、なかなか良いのですが、右四つでもとれるという相撲ではないようです。ならば突っ張りで攻勢をかけ、そこから充分の左四つにもっていくという流れの相撲。若々しく、颯爽とした相撲です。
まだ幕下ですので相撲内容については、これくらいにして・・・。土俵に上がってから、四股そして仕切り、そこから立合いへ、この所作が良いですね。具体的な部分は次の機会にしますが、これは非常に大切なことだと思います。
もう一つ、これは所作にも、つながる話です。貴源治は闘志を表に出す力士ですが、それがパフォーマンスではなしに通常の所作に表すことができる力士です。このあたりは貴乃花親方の教えもあるでしょう。
最後にもう一つ、相撲以外のスポーツ経験者に入門してほしいと考えているのですが、バスケットボール出身というのも楽しみです。体にバネがありそうですね。一番、望んでいたパターンです。
そういうスカウト活動をドンドンしてほしい、と思っていたら、さすが貴乃花親方です。バスケットボール出身とは、かつてのライバルの曙と一緒です。感じるものがあったのかもしれません。
ということで、これから貴源治の相撲に注目していきます。