大相撲夏場所9日目、栃ノ心が9連勝。そして納谷と豊昇龍も5連勝。さらに10日目は、神谷元気と丹治大賀が3勝1敗同士での対戦、勝った方が勝ち越し。馬場も頑張れ。
栃ノ心の大関獲りについては10勝が目途のようにも言われているが、やはり直前場所でどれだけ強さを感じさせられるかということでしょう、当たり前の話だけど。
その点では、ここまでの相撲内容は申し分無し。また例によっての、いつもの33勝の話が出てこない今回は、何とも清々しい大関獲りだ。やっぱり数字じゃなくて、強さと期待感ですよね。
横綱二人が、らしさを見せているのも終盤への楽しみ。白鵬は懸命の精一杯の相撲に、変な言い方だがベテラン横綱らしさが醸し出されている。そこにむしろ、栃ノ心を跳ね返すのか、追い付かれるのかの緊張感が漂っている。
鶴竜は巧くて、そして強い。終盤のスタミナは果たして今場所は?今場所はその部分は良さそうな気がする。たまの引き技も、鶴竜らしさ。円熟期に入ったという感じだ。白鵬よりも強そうなので、横一線の三つ巴感を強めている。
で、ここで話は変わるが、琴奨菊戦で白鵬が手をつかずに立った。解説の鏡山がモソモソと指摘していたが。しかし琴奨菊が応じたのだから、仕方がない。
やはり立合いは、いつでも立てる感覚と、いつでも待った出来る感覚で仕切って欲しい。最近は仕切ってから立つまでの、時間が長い力士が多い・・・と個人的には感じる。アマチュア相撲に近い・・・は言い過ぎか。
それと審判や行司がなぜ止めなかったのか、なぜ不成立にしなかったのか、という意見が予想通りネットに出ている。やっぱりアマ相撲と大相撲がゴッチャになっている。
藤島審判長も取組後に指摘はしている・・・、ならば「それじゃ、不成立だろ」「分かっていて、止めてないのか」って声も聞こえそうだ。だから、そう言う人は、ゴッチャになってるの。
手つき不充分で不成立の立合いってのは、あれはルールで止めてるんじゃないから。「それじゃダメだ」って叱っているわけだから。「ちゃんと、しろ」って。
だから藤島が白鵬を止めて、叱っても良かった。でも、そこまではしなかった。それだけのこと。もちろん、白鵬の立合いが横綱らしくなかったのは認めての話ですが。
しかし琴奨菊は真面目に頑張っているみたいだなぁ・・・維持している、三役復帰してほしい。そして明日は遠藤が復帰して、白鵬戦か。果たして、どこまで遠藤は。
両大関が休場で、大関不在の場所だ。琴奨菊は今場所「大関代理」扱いなんだろう。
だから白鵬も鶴竜も、立合いで策を弄する必要がある。
栃ノ心はもう「大関(仮免)」だろう。明日十一日目、代理(琴奨菊)vs仮免(栃ノ心)の対戦だ。琴奨菊、立合い変化したりして。
遠藤は右上腕筋断裂で3日休んで再出場した。部位こそ違え、稀勢の里が1年以上苦しんでいるケガが、3日で治るわけがないが、遠藤が休場すると懸賞が数百本キャンセルになる。
なんらかのパワハラがあると邪推するが、マスコミは暴力事件や女人禁制では大騒ぎするが、スポンサー(タニマチ)が絡むと沈黙する。
照ノ富士も再出場するらしい。きっと1週間休めば体調も回復している、と信じたい。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
遠藤の件は、出場できる状態になったと信じたいです。それでないと、長い展望が持てない相撲協会に対して切ない思いになりますね。昔は、三役クラスの力士が再出場したら、意地を見せて白星を並べたという記憶も有りますが、さて・・・。
初代若乃花の二子山親方が立会いをルール化したって感じでしょうか。制裁金まで取ったようですし。
伊藤さんへ
コメント、ありがとうございます。
今の両国国技館の完成に合わせて、立合いの正常化ということで実施されましたね。当時の理事長だった春日野の栃錦は、手を付かない立合いの元祖みたいに言われましたが、実際には気合いのこもった立合いとも言われましたね。