白鵬と稀勢の里、初の横綱対決。それも60回目の対戦、毎場所割りが組まれても10年。考えてみると凄い、長い。しかし横綱初対決は、白鵬の圧倒的な勝利となった。
稀勢の里の攻めで一番見たかった展開は、左を差して、すくい投げを打ちながら深く差していく流れ。しかし、まったくそれを許さない白鵬の右おっつけ。
それも右の張り手からの、左差しでの右おっつけ。見事としか言いようがない。かつては右を差しにいくのを、稀勢の里の左おっつけで崩された相撲もあった。60回目の対戦でも、白鵬は進化していく。
それでも稀勢の里は、次こそ左を差して、白鵬を圧倒する相撲を見せてくれると期待する。白鵬よりも若いのだから、期待して当然なのだ。
14日目は白鵬に豪栄道、鶴竜戦の豪栄道は「伝家の宝刀」と言うか・・・、踏み込みながらの張り差し。あれは豪栄道以外で見たことが無い。多少は踏ん張らないと、張り手は出来るものじゃないはずだが。
ほんの少しの重心の移動の違いなのだが、あの張り差しはシンプルに凄いと思う。そして豪栄道も白鵬より若い(当たり前のことを繰り返して申し訳ないが)、今までと違う展開を期待しよう。
白鵬はたしかに円熟の巧さを見せているが、相撲が速い場所の白鵬は、実は自信満々ではない・・・という過去の記憶があったような・・・最近、記憶力に自信が無い私だが。
ということで御嶽海にも少し触れよう、本当に少し。白鵬と稀勢の里に対しての現在の御嶽海の最良の取口は、前廻しを引いて出し投げを打って、そこから崩すことだった、と思う。
だから相撲自体は、というか取口自体は良かった、となる。まだ自分の型として出来上がっていなかっただけだ。出来上がっていたら、勝っていた・・・かな???
豪栄道・高安の両大関が2敗でなく1敗ならば、優勝争いが面白くなった。「たられば」は意味のないことだとわかっているけれど。
豪栄道が3横綱総ナメで13勝ならば(また「たられば」だ)来場所につながるだろうか。マスコミ受けも横審受けもあまり良くない大関だけれど。
御嶽海のツラ相撲(連敗癖)は精神的なものか。中日から5連敗が初場所・春場所に続いて、今年3回目だ。ビッグマウスという報道もあったが、実は繊細で、あの応援団もプレッシャーになっていないか、と邪推する。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
白鵬VS豪栄道、期待したいですね。白鵬と高安の一番がアッサリとした相撲だっただけに、頑張って欲しいです。相撲内容も良くなってきていると思います。調子が良くなっているという意味ではなくて、強くなっているという意味で。御嶽海はいわゆる、「調子相撲」という状態になっていますね。