錦木

これで稀勢の里は待った無し、白鵬・鶴竜は流石、もっとも良かったのは錦木だ





平成31年の大相撲が始まりました。和服の観客も目立って・・・、などとノンキなことを言っている場合ではない。進退が懸かる稀勢の里は黒星発進。

前回に書いた「突け突け押せ押せ、稀勢の里」の私のコラムが、誠に間抜けだったことが分かった初日の稀勢の里の相撲。相撲はそんなに甘くない、と私も言われそうだが、反省なんかするものか。

もう少し前傾で・・・少しじゃないな、前傾姿勢で左もおっつける相撲をイメージしていた。御嶽海に引かせる展開に持っていく・・・これは稀勢の里も、もう厳しいかもな。

対して白鵬は、低くて柔らかい立合いだった。若い頃のような。張り差しを批判されたからだろうが、張り差しの時のような腰高ではない。休場が増えたのはイタダケないが、今日の立合いが続けば力士生活が伸びるかもしれない。

同様に鶴竜も、栃煌山の立合いの変化を問題にしなかった。変化技を批判される鶴竜が、「私は変化されても、この通りだよ」みたいな勝ち方。両横綱が、自分への批判を跳ね返すような相撲だった。これは、稀勢の里と対照的だった。

貴景勝は、ポーカーフェイスで調子うんぬんは分かりづらいが、正代クラスには、いつもの普通の取口で勝てるって感じか。前にも書いたが、貴景勝の今の取口を攻略できる若手力士は極めて少ないだろう。押し相撲に近いオールラウンダータイプの力士では、という意味だ。

この、押し相撲に近いオールラウンダーという言葉を、私は「学生出身力士」とほぼ同義で使っている。悪い意味ではない、良い意味でもないけど。だから、打倒貴景勝の一番手には錦木を上げたい。貴景勝を打倒する力士を探さなくても良いのだが・・・。

そして、やっぱり錦木は良い。私はず~っと、豪栄道に期待する内容で何本もコラムを書いてきたけど、今日は気持ちよく豪栄道は負けた。高安も栃ノ心もミスで負けたが、豪栄道は見事に負けた。ということで、結論として一年の始まりでもっとも輝いたのは錦木だった。

大相撲力士名鑑 : 錦木




2件のコメント

  1. 錦木、右四つでも相撲が取れるんだ?相撲も速いイメージはなかったが、確実に強くなっている。
    失礼ながら、稀勢の里が一番勝てる可能性が高い上位の力士が錦木だと思っていた。
    初顔合わせになる白鵬・鶴竜戦が楽しみだ。両横綱とも、今日の錦木の相撲を見て、より厳しい立合いで来るだろうが。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    錦木も、コレッという型を身に付けるところまで来そうですね、貴景勝に続いて。年齢は関係なく、型が出来上がるときが一皮むけるとき、でしょう。面白い存在になりそうです。横綱戦が期待できます。そして御嶽海も、コレッというものを見せて欲しいと思いますね、今場所あたり。

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