逸ノ城

時代の申し子、 逸ノ城 ・・・などという話は聞いたことが無い





栃ノ心・逸ノ城・御嶽海の活躍で上位陣を厚くしてほしいと前回に書いたが、そう言えば先場所の逸ノ城は14勝1敗だった。例の勝ち方が多かったから、イメージが薄いというか・・・うっかりしていた。

例の勝ち方をウィキペディアでは、「押しつぶし」と書いていた。だからアレだ・・・突き落としは「突きつぶし」で、叩き込みは「叩きつぶし」だ。「叩きつぶし」とは身も蓋も無い、非情な決まり手だ。

などと逸ノ城の勝ち方で遊んでいるが、言ってみれば貴景勝と同じなわけだ。貴景勝が自分の相撲の型、相撲のリズムを確立してから白星を積み重ねた、それと同じだ。

貴景勝が、いつでも引いたりイナしたり出来るタイミングで、小刻みに突いて押していける、誰にも出来ない相撲の型を作り上げたように、逸ノ城も作り上げたのかもしれない。

もう引き技とは呼べない、つぶし技。これも逸ノ城にしか出来ないのだから、貴景勝と同レベルで評価すべきことなのかもしれない。かもしれない、じゃなくて断言すべきこと・・・なのかもしれない。

つぶし技が得意手だなどと言うと、いわゆる好角家と呼ばれる人は嫌がるだろう。NHKを定年したあの方や、今もNHKのあの人とか。しかしこのつぶし技は、貴景勝とつながっている。

引き技が洗練されて久しい昨今、貴景勝の相撲の型は、近年よく見られる「相手の突き手を引く引き落とし」をベースにしている。引き技の進化型により確立された相撲の型、といっても良い。

逸ノ城のつぶし技も、引き技の進化型。そして、つぶしやすい体型の力士も増えた。長身の力士も少なく、上から圧力を掛けやすい。実は今の土俵では、理に適った取口だったのだ。

重量化・しかし身長は現状維持・突き押し相撲の増加・・・逸ノ城のつぶし技は貴景勝と同様に、今の時代だからこそ生まれた取口・・・という話になってしまった。そこまで言うつもりじゃなかったが・・・。逸ノ城は、時代の申し子なのだ。なのか?

大相撲力士名鑑 : 逸ノ城




2件のコメント

  1. >>逸ノ城の常識覆る縦の動き226キロ“押しつぶし”
    >>https://www.nikkansports.com/battle/column/sumo/news/201904200000197.html
    >>相撲界にはまだ、突然上から降ってくる200キロ超の重さを、背中で受け止めることを想定した稽古が確立しているとはいえない。対策のしようがないのかもしれない。
    上記コラムには貴景勝戦、御嶽海戦で叩き込みで勝った画像が掲載されている。ともに幕内優勝経験がある実力者だ。
    逸ノ城は腰痛の持病を抱え、春巡業も最初は休場していた。6日の稽古総見でも背中に吸引療法の黒い丸い跡が見られた。226㎏の巨漢に利くのだろうか?
    それはともかく、腰痛の苦し紛れの「つぶし技」が思わぬ効果があって、逸ノ城自身が戸惑っているようだ。
    白鵬が夏場所出場しない空気を造っている。稽古では鶴竜は好調のようで、高安・貴景勝は目が出ない。稽古場の勝ち負けはアテにならないにしても、逸ノ城が優勝候補なのは間違いないだろう。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    横審の稽古総見が盛り上がらなかったとのこと、逸ノ城にも優勝のチャンスがあるかもですね。つぶし技が今場所も通用するか・・・かなり通用しそうな感じがします。白鵬が休場ならば、相当な混戦が予想される令和一発目の本場所ですね。

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