貴乃花親方

貴乃花 が「貴乃花道場」を設立って、期待して良いんじゃないでしょうか





貴乃花が、「貴乃花道場」を設立するという。国技である相撲に由来する伝統文化を具現化し、学び経験することにより、青少年の育成・・・そして世界の人々が豊かで充実した人生を営むことに寄与する・・・スケールがデカい。

どんな道場になるか、楽しみであり、期待する。少年が最初に相撲に接する、その大切な場を貴乃花が形にする、これは私が感じているモヤモヤを晴らしてくれるかもしれない。

相撲というのは大相撲が先にあって、そこからアマチュアの相撲が今の形になっている、はずだ。先にアマチュアとして先に競技があって、そこからプロが派生した分野ではない。

当然、スポーツとして練習するのは勝つことが目標になる。相撲の場合は、そうなると体重を増やすことになる。子供のころから肥満になるのは、筋肉にも、内臓にも良くない。

野球だって、勝利至上主義で将来の可能性を奪うようなことを、ボーイズリーグでも高校野球でも考えるようになっているし。そして大相撲だって、「糖尿病は力士の職業病」なんてのは時代錯誤のはずだ。

野球以上に相撲の場合は、小学生の大会で優勝しても、中学でも高校でも大学でも、その成績が成人したときの成績に通じないことが多いはずだ。

双葉山も、大鵬も、北の富士も、玉の海も、千代の富士も、白鵬も入ったときは細かった。子供のときに太っていたのは、北の湖と貴乃花ぐらいではないか。

そして、勝つこと以上の価値感を示す場を作ることは、相撲にとっても、大相撲にとっても大切なことのように感じる。もちろん肉体的な部分だけではない。貴乃花が第一義的に語る、国技たる伝統文化についてもだ。

先日、貴景勝の高校のころの相撲を見たくて、YouTubeで探してみた。高校相撲の様子を見て思ったのは、立合いになかなか立たない、勝ったときのガッツポーズ。スポーツだから当然で、その気持ちも分かるが・・・やはり大相撲とアマ相撲は別物であるべき。

だから貴乃花がやるのは、アマ相撲の道場ではなくて、大相撲の青少年向けということだろう。大相撲は歴史的に、その存続のために「相撲道」というか、「立合いは相手と呼吸を合わせる」「勝っても、表に現さない」といったことを掲げてきたわけだ。

アマ相撲はアマ相撲として、今のままで構わないが、それとは違う場はあって然るべきと思う。やっぱり「大相撲」は「プロ相撲」だけど、ルールは違う。ただの「プロ相撲」ではない。だからアマ相撲出身力士の「プロに入る」って言葉に引っ掛かったり・・・。

やっぱり「大相撲に入門する」って言ってほしいけど、ジャンボ鶴田の「全日本プロレスに就職します」でマスコミが驚いた時代もありました。などと、面倒しいことを書いておりますが。

養成機関というのではなく、結果として「貴乃花道場」から大相撲に入門する青少年が現れるのが理想だろう。理想に対して妥協しない、貴乃花っぽい場だ。

大相撲力士名鑑 : 貴乃花




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