朝乃山

初優勝の 朝乃山 の千秋楽の 御嶽海 戦は、もう来場所的な位置付けだ





令和最初の本場所、令和元年夏場所は朝乃山の平幕優勝となった。それも14日目。節目だから記憶に残る場所となるのは当然だが、ここまで強烈に残る結果になるとは・・・。

朝乃山については前々回のコラムで書いた通り、相撲は変わったが、それが上位で通じるかは玉鷲戦が試金石だった。前に出る形は良くなったのだから、あとは圧力の問題というところ。

柔らかみがあり、右四つの型がよく、その四つ身に適した広い肩幅。大関候補に充分なものは持っている。とにかく、連日上位と当たるであろう来場所を見るまでは、何とも言えない。御嶽海・正代・北勝富士といった同世代とはどうか、横綱・大関とはどうか、を見なければ。

貴景勝が、突き押し相撲だけで横綱は可能か?みたいな論調の話題が出てたので、朝乃山は横綱でも通用するような四つ相撲の取口だから、注目されそうだな、綱の可能性を。

まだ今のところ、「これは強い」と感じたことは正直言って、無い。千秋楽の御嶽海戦で、「強い」相撲を見せて欲しい。朝乃山が立合いから押していけば、下からあてがって巧く攻める御嶽海。そこから朝乃山は右四つになれるのか。

来場所がどうなるか、と考えると御嶽海戦は上位戦の一つなわけだから、優勝が決まったあとの千秋楽の一番は、実質的に「来場所」にカウントしても良いような一番になる。朝乃山がどんな内容の相撲をとるか、じっくり御嶽海戦を見よう。

突き押しの貴景勝に、右四つの朝乃山。型を持つ力士が台頭してくるのは望ましいことだ。そして「型」ということで想いを馳せるのは、やっぱり高安なんだけど。

「型」は無くとも、体は強い。何てこと言っても結局は、高安はその日の調子で大きく変わるから、千秋楽は朝乃山VS御嶽海で正解だろうね。

大相撲力士名鑑 : 朝乃山




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 今場所の朝乃山の優勝は、
    >>三役経験のない力士の優勝は、61年夏場所の佐田の山以来、58年ぶりとなった。
    >>https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/201905250000866.html
    佐田の山は、先日亡くなられた清ノ森=十両優勝の力士に敗れるという珍記録も作ったわけだが、それなら朝乃山も十両優勝の貴源治と対戦させればよかった。昭和の珍記録を令和に復活というわけではないが。
    いくらなんでも幕内優勝の朝乃山が勝つ、とは断定できない。貴源治は四つでも突き押しでも「強い」力士だ。案外朝乃山が圧倒されるかも知れない。
    朝乃山と貴源治、ともに190㎝170㎏前後の体格、今場所スランプから抜け出した期待の若手だ。いいライバルになるはずだ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    朝乃山と貴源治の取組、私も今場所で実現したら、と思っておりました。面白かったでしょうね。突き押しに関しては、一発がズシリとくる貴源治に対して、腰を決めて真摯に前に出る朝乃山。四つは、廻しを引き付けて貴源治に対して、かいなを返して朝乃山。これから、何度でも見れるでしょうね。ともに大関を目指して、強くなってほしいですね。

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