益荒雄

阿武松 が何故どこが悪かったのか、改めて断罪する・・・けど味方はしたい





何はともあれ、阿武松の夏場所。朝乃山の初優勝も、トランプの観戦も吹っ飛ばしてしまった。同じ福岡出身で、一つ年下の益荒雄。もちろん、今でも応援しているけど。

まぁ、物言いの話に物言いという洒落なのだが、洒落にならない話が一つだけあった。軍配の東と西を間違えるのは良い。良くは無いが、そこは突っつかない。わざわざ行司に確認したうえで、それでも間違えていても。

説明がゴチャゴチャでも、まぁ我慢する。四股名を覚えていないことなど、もうどうでも良い。洒落にならなかったのは、千秋楽の十両、貴源治VS剣翔だった。

剣翔の攻めに貴源治の足は俵に乗るが、そこから体勢を入れかえて逆転。しかし寄り切る寸前に、貴源治の左足の小指が俵を超えた。ここでの説明が、洒落にならなかった。

「貴源治の体が無いため・・・」という説明。これがどれほどダメなことなのか、「体がある、無い」の判断は難しい。難しいからこそ、ヘンなことを言ったらダメだ。子供だって見ている。

「体が無い」とは、私の言葉で恐縮だが「地力では原状復帰出来ない体勢」を言い、この場合は「土俵を割る、あるいは足の裏以外が土俵につく」という通常の負けと同様に負けである。

しかしこれが、攻めている力士の場合はアドバンテージを見る。だから押し出そうとしている力士の足の甲の返りは、少し甘く見る。どこまで甘く見るか、明確な基準は無い、たぶん。

下手投げを打った力士が、打たれた力士が宙に飛んでるときに、自分の方が先に落ちたように見えるときは、これはさらに難しい。時代によっても判断は違っている、と思う。昭和40年ぐらいまでは、投げを仕掛けた方のアドバンテージを、かなり見ている、と感じる。

打っちゃりなどは、いわゆる「体が割れた」時点で打っちゃる側は攻め手になり、その瞬間に「死に体」を見るのではなく、通常の「足の裏以外が土俵につく」を見ることになる。これなんかは本当に難しいし、そういう局面を見ることが少なくなった審判員の目にも不安はある。「慣れ」が無い。

だから、単純な間違いは愛嬌で済ましても、大相撲特有の微妙な判断を要することに関しては、間違いは許さない。福岡の片隅から・・・許さないもんね。難しいことを間違えるということは、能力が無い、と思われても仕方がない。

大麒麟の押尾川も、かなり挙動不審だったけど、それなりに威厳は保たれていた、はずだ。次の場所でも何かあったら、それは言葉足らずとかオドオドのせいではなく、能力の問題と言われる可能性が高い。今でも、言われてるかもしれない。

ちなみに、例の朝乃山VS栃ノ心のときのコラムで私は、「個人的な意見だけど、誤審と思う」というタイトルにした。個人的な意見であって、100%は言い切れない、ということだ。

あれを安易に批判しているネットの声は、私は否定する派だ。一方的に誤審と言い切れるわけがない。NHKのビデオよりも、行司の位置よりも、審判は目の高さで俵を見ているからだ。・・・今回は誤審と思うけどね。

大相撲力士名鑑 : 益荒雄




2件のコメント

  1. >>横綱審議委員会、阿武松審判部長をバッサリ!「取り直しにすればよかった」
    >>あそこは取り直しにすれば一番よかった」(岡本委員)とファンの声を代弁していたといえる。
    >>https://www.zakzak.co.jp/spo/news/190528/spo1905280009-n2.html
    あの物言いは栃ノ心の踵が蛇の目の砂に付いていたかどうかの問題で、取り直しが「一番よかった」というのは変だ。「ファンの声を代弁」してはいない。そもそも横審がファンの声を代弁しているとは、ファンは誰も思っていない。

    ツイッターでは「テンプレ(定型文)を作っておいて、そこに力士の名前を入れるようにすればいい」「貴乃花方式=『協議の結果、〇〇の勝ちと決定しました』だけ言えばいい。余計なことを入れようとするとボロが出る」とか、結局は阿武松審判部長に物言いの説明は無理だ、という論調が大半だ。根本的な解決にはなっていない。
    せっかくトランプ大統領が観戦に来たのだから、罰として阿武松審判部長をバリカンで丸坊主にしよう、いやここはWWEのリングじゃないぞ。
    それにしても夏場所後半戦、阿武松審判長担当のとき物言いが付くと「あーあ」と溜息が出た。ご本人は相当落ち込んでいるのだろうか。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    本文でも書いておりますが、タイミングなどで、どうしても取り直ししかないような相撲もあるわけで、それとは無関係の相撲を安易に取り直しにという発想は、やっぱり大相撲を崩してしまう発想だと思います。その説明の仕方については、今のところは「シンプルに」がベターでしょうかね。ベストじゃないかもしれませんが。昔の勝負検査役時代の汐ノ海や大内山は、コワモテでファンがイジれるような存在ではなかったですけど。

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