若乃花

若乃花 VS 朝青龍 の若乃花の勝利は、数多くの仮想対戦の一つを大忙しでAIが選んだ結果なんだろうな





もう少し、AI場所のお話をしたい、若乃花について。玉の海、大鵬ときて若乃花。まぁ、時代を意識させるのがAI場所だったとも言えるので、私の好きな昔話が続いてしまうのも致し方ない。

若乃花にはカリスマ性があった、これは間違いない。時折り写りこむ著名な相撲評論家(雑な表現で失敬)が、「双葉山は実際に見ていないので、双葉山をのぞいて」、実力ナンバーワンは大鵬だと語っていた。

2番目は北の湖、3番目を栃錦と若乃花が分け合い、5番目が千代の富士だったと記憶している。若乃花と千代の富士は取口は微妙に近いが、この評論家は「左四つの若乃花は右四つで相撲が取れたが、右の千代の富士は左四つでは相撲が取れなかった」というのが順位の理由だった。

かなり無理がある。しかし、こういうのが時の流れのいたずらというものだし、思い出は美し過ぎてと八神純子も歌っている。もちろん、若乃花と千代の富士の実力の比較は簡単にはできない。だから若乃花の右からの呼び戻しだけで、結論は出せない。多分この評論家は、最初に感動したのが栃若なんだろうなぁ。

そしてAI場所で、若乃花は朝青龍に勝利する。今回は大鵬と北の湖と朝青龍が連敗したけど、もっとも驚かされたのは60年前の横綱、それも100㎏ちょっとの若乃花に朝青龍が敗れた一番だったろう。やっぱり、優勝回数が20回を超える横綱は特別な存在だから。

ここで若乃花の勝因というか、朝青龍の敗因を探るわけだが、その取口の比較から予測されることがある。若乃花は100㎏ちょっとの体で、重量級の力士に対してもがっぷり四つを好んだ。

朝青龍は、がっぷり四つは好まない。常に自分の上手側に腰を置き、相手が上手を引く(がっぷりになる)ころには、朝青龍は土俵際まで攻め込んでいるパターン。だから四つになる展開を考えると、やりにくかったのは朝青龍の方だった、と思う。

実際の若乃花VS朝青龍の相撲は、何か朝青龍VS日馬富士で本当にあった展開だったように感じたけど。そして若乃花が晩年に「ワシによく似た日馬富士」って言っていたなぁ、なんてことを思い出した。

優勝回数については、年6場所制に移行したのは若乃花が30歳になる年だった。そして初優勝当時は4横綱時代で、東富士・鏡里・吉葉山の重量級力士に大型の千代の山。東富士引退後には、ライバルの栃錦が横綱に。同時期の横綱朝潮とは、対戦成績は17勝16敗。そして柏鵬も登場する。

ライバルが少なかったといわれた朝青龍だけどライバル同士、東富士・鏡里・吉葉山・千代の山と魁皇・武双山・千代大海・栃東の実力比較となると、AIも大忙しだ。どっちが強いじゃなくて、相撲の展開ってことだ。そんなの50回やれば展開は50通り、やっぱりAIは大忙し。

その中の一つのパターンを、こんなところでどうですか?、と問いかける、そんなAI場所で余は満足じゃ、なんてことを思う今日この頃の私であった。

大相撲力士名鑑 : 若乃花




2件のコメント

  1. >>若乃花にはカリスマ性があった
    リアルタイムでは観ていないが、長男不慮の事故死→昭和31年9月場所、数珠を下げて場所入りで12連勝→十三日目扁桃腺炎で不戦敗(休場)→千秋楽ワリは組まれたが2度目の不戦敗→翌年映画「若ノ花物語・土俵の鬼」出演、という顛末は凄い。
    双葉山もカリスマ性のある力士だったのだろう。終戦後すぐとはいえ「璽光尊事件」でほぼ不問に付されたのも、周囲がそのカリスマ性を惜しんだからだろう。

    AIはカリスマ性は排除するのだろうか?
    昭和の頃「双葉山最強、他の説は一切認めない」評論家は多かった。
    初代若乃花から横綱貴乃花まで「花田家がいつも大相撲の中心にいる」と主張するファンは、貴乃花が相撲協会を退職しても多数存在する。
    >>そんなの50回やれば展開は50通り、やっぱりAIは大忙し。
    どんな結果が出てもAIに物言いが付くのは間違いない。
    >>大鵬が白鵬に負けたNHK『AI場所』にベテラン親方大荒れ
    >>https://www.news-postseven.com/archives/20190820_1433691.html
    週刊誌も大相撲のネタ切れなのか、AI場所を取り上げる。AI場所大成功だ。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    AI場所も近いうちに、年2場所制になるかもしれませんね。まだまだ豊富な取組のバリエーション。見てみたい取組はたくさんあるのに、今回の大鵬のように再戦を望まれるようなケースも増えるでしょう。ファンの要望に沿うには、年3場所制になる可能性も。栃錦や輪島も、合い口や展開によっては番狂わせは起こるでしょう。そしてAIの情報処理の発達によって、ついに双葉山の登場ということで、実際の本場所を上回るAI時代の到来・・・まさかの常陸山・太刀山・栃木山が・・・まさか。

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