正代

徳勝龍 が優勝して、 正代 が活躍して、結果は盛りだくさんの話題の初場所となった





大相撲初場所は徳勝龍が優勝、貴景勝戦の相撲も良かったが、優勝インタビューがまた良かった。実力伯仲の上位陣、懸念されたのが低い数字での優勝・・・もちろん内容の充実が一番だが、やはり数字が低いと相撲内容は割り引かれてしまう。

14勝1敗は素晴らしいし、強かった。今までの、のらりくらりとした(正直な印象で失礼)取口が、見る目を変えると理詰めに見える。見る目を変えさせたのだ。のらりくらりの時でも、強かったのは確かだったが。180㎏超えの力士の身のこなしではない・・・千代丸がいたか・・・いや、千代丸よりかはシャープかな。

正代も13勝で、最後まで分からない状況を作ってくれた。立合いからの動きに目立った変化は無いと思うが、受けの強さと体の強さ、柔らかさは図抜けている。

私はよく「謙虚な相撲」と、皮肉が入った表現をすることがある。勝つために相撲を小さくする、という意味だ。相撲が小さくなるのではなく、勝てないのなら、勝てるようになるまで自分の型を磨けばよい、と思ったりする。

正代は良い意味か悪い意味か分からないが、あの胸を出す立合いのままで勝てるようになってしまった、今場所は。後ろ向き発言で一躍有名になった正代だが、相撲は「謙虚」ではなかった。

昨年から初優勝力士が現れるたびに、「取口が良くなった」という言い方をしてきたが、正代に関しては「取口は変わらないまま強くなった」なのだ。こういう勝ち方をし始めた力士は、大関どころか横綱にまで駆け上がるパターンなのだが、さて・・・。

近年の力士は攻撃主体の傾向にある、その中での正代の柔らかさ。やはり柔らかくて受けの強い力士の相撲は熱戦になる。実は正代も今まで熱戦が多かったのだが、なぜかバタバタした印象で、「大相撲になりました」と呼ばれる場面は少なかった。これから変わるだろう。取口は変わらずとも、こっちの見る目が変わる。

柔らかさと受けの強さと言えば、前に「グニョ~ン」と書いた十両の琴勝峰と、ライバルの豊昇龍の取組は激しかった。「グニョ~ン」は出なかったが、琴勝峰は豊昇龍の攻めをよく凌いだ。それ以上に激しい攻防の中でも、まともに引くことが無かった豊昇龍の相撲、負けん気の強さは朝青龍ゆずりだな。

とは言え、やっぱり十両は照ノ富士だった。照ノ富士は正代と同い年だし、琴勝峰と豊昇龍の新旧同い年コンビが、これから貴景勝(と朝乃山?)に追い付け追い越せだ。

横綱を連破した遠藤が目立たなくなるほど、初場所は盛りだくさんの見どころを来場所以降に残した。さらに千秋楽は、久々に宇良を見た。VS炎鵬が実現すれば、「令和版名勝負数え歌」かな。平成版は誰だった?

大相撲力士名鑑 : 正代 徳勝龍 琴勝峰 豊昇龍




2件のコメント

  1. >>正代に関しては「取口は変わらないまま強くなった」なのだ。
    十三日目の輝戦「アゴ上げて 胸出し両差し なぜ勝てる」が炸裂した。十一日目は大栄翔の強烈なノド輪を喰らったが、凌いで勝った。
    同じようなアゴ上げ両差し狙いの力士に十両の英乃海がいるが、琴勇輝の立合いの張り手で病院送りにされたことがある。現在の正代なら張り手を喰らっても平然と勝ちそうだ。
    今までの大相撲の定跡が通用しない。遅れてきた「異能力士」かもしれない。

    宇良は優勝決定戦で足取りが復活していたが、脚の半分以上を覆うサポーター?装具?は現役のうちは外れることはないだろう。
    ただ「元祖巨大装具」の安美錦は40歳まで取った。炎鵬との「令和版名勝負数え歌」を期待してもいいかもしれない。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    貴景勝の突き押し、朝乃山の右四つ、遠藤の前廻しなどを語るときと、正代の相撲を語るのは、少し別次元の話のような・・・、うまく言葉で表せませんが、ひょっとして一言で表すなら、身も蓋もないですが「単純に強い」かもしれません。宇良の復活と、炎鵬との取組の実現は、大相撲ファンが共有する「夢」であって、当然「夢」で終わらしたくないですね。

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