正代

「調子相撲」って、あまり聞かなくなったけど、正代あたりが「調子」を超えた強さを見せてくれないかな





徳勝龍の春場所の活躍は?、そして、徳勝龍はどこまで番付を上げられるだろうか?などなど、平成30年の初場所から数えて、13場所で6人目の初優勝力士だ。期待は当然、大きい。

徳勝龍以外の5人の初優勝力士の中で現在、大関を張っているのは貴景勝一人。優勝している力士の好不調の波は、他の力士よりも余計に感じてしまう。朝乃山への期待は、もちろん大きい。期待するから、一気に行かないモドカシサ。

調子と言えば、最近聞かなくなった言葉に「調子相撲」というのがある。「『今場所は良い稽古が出来たので、調子が良い』というのを聞くことがあるが、その時の調子で成績が決まるなんて、稽古が足りないから調子相撲になっているだけだ」とは、初代若乃花の晩年の言だ。

大相撲もスポーツだから調子が良い方が成績は上がる、という考え方は普通だ。しかし、かつての角界では、そんなのは「調子相撲」と呼ばれていたわけだ。似たようなことを前にも書いたかもしれないけど、念願の優勝を果たしても、翌場所は調子を崩す。このパターンは多い。やはり調子相撲なのか。ケガもあるが。

しかし、だからって決して今を批判的に書いているのではない。そんな「調子相撲」でない力士は、簡単には現れないからこそ価値があるわけだ。貴景勝や朝乃山が一気に頂点まで駆け上がったら、それはそれで違和感かな。

結局は、好不調の波が多少はあっても、それを超えて、悪い時でも12番ぐらい勝てる力士になれるかどうかだ、正代あたりが来場所ね・・・当たり前のことを書いてしまった。そして、やはり一番怖いのはケガ。

言ってる私が、アキレス腱断裂の保存療法が巧くいかず、結局は来週に入院して手術だ。リハビリ含め、退院は3月初め、もう春場所間近なのだ。みなさんも気を付けて・・・。

大相撲力士名鑑 : 正代




2件のコメント

  1. 「調子相撲」と同じく、最近見なくなった言葉に「贔屓の引き倒し」というのがある。
    4年前の初場所に琴奨菊が優勝したとき、本人の結婚式も重なって、地元福岡や師匠佐渡ヶ嶽親方(琴ノ若父)の地元山形でもパレードやイベントが行われ、初場所の千秋楽から春場所の初日まで完全休養日は1日だけだった、という記事を読んだことがある。贔屓の引き倒しだ。
    初場所から春場所の間「公式行事」は断髪式と大相撲トーナメントと福祉大相撲ぐらいで、力士の数少ないシーズンオフだが、初場所に優勝してしまうとそのオフも吹っ飛んでしまう。
    5年連続初場所は初優勝が続くが、あまりゲンが良くないと言われている。その原因のひとつが贔屓の引き倒しだろう。徳勝龍にはこのゲンの悪さを払拭してほしい。

    正代は優勝しなかったことが良い方向に働くかもしれない。相変わらず「アゴ上げて 胸出し両差し なぜ勝てる」相撲だが、これで13番勝った。もうこれが正代の相撲だ。
    相撲のセオリーからは外れているのだろうが、全力士が教科書通りの相撲を取っていたら面白くない。「調子相撲」を超えた「正代相撲」を確立してほしい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    正代と言えば、イメージなのですが、鶴竜に稽古をつけられて、バテて、苦言を呈されるみたいな感じ。強いが稽古のスタミナに難ありという、いかにも「調子相撲」になりがちな力士・・・みたいな感じ、あくまでもイメージですが。それを超えて、他の力士を寄せ付けないほどの、力の差を見せつけたら面白いでしょうね。正代の相撲そのままで、ですね。

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