琴勝峰

久しぶりに「寝て起きたら強くなる」って言葉で形容できるかな、 琴勝峰 は





無観客場所となった大相撲春場所も、とうとう13日目まで来た。その13日目は十両の優勝争い、そうだ、琴勝峰について。今場所の活躍で、琴勝峰への注目は一気に高まる。

琴勝峰と言えばグニョ~~ンだが、そういう相撲は実は少ししかなくて、攻めている場面が多い力士だ。一番の特徴は下手廻し、この引く位置が普通なことだ。特徴なのに普通、普通なところが特徴。

下手と言えば、小兵力士に人気力士が多い昨今、小兵力士は下手が深い。そして舞の海は小兵力士に限らず、力士は皆、下手は深く上手は浅くと言う。言うのは勝手だが。

その昔、上手廻しがメインという力士たちもいた。露鵬・白露山など、ヨーロッパ出身力士が多かったかな。上半身、特に腕力が自慢の力士。腰を相手にぶつける、そういう相撲ではない。

琴勝峰は腰で相撲が取れる、そんな力士になれる可能性が大きい。下手廻しを深く引くのは、小兵力士はそうしないと勝てないから。上手廻しに頼る怪力力士も、そうしないと勝てないから。普通の型で相撲が取れる、これはしたくても、なかなか出来ない。

極めてオーソドックスな相撲が取れる力士というのは、柔らかさや懐の深さや重心の安定など、オーソドックスに出来る要素を持っているから出来る。あとは、一番の要素だろうが稽古量。貴乃花なんかが良い例だ。あとは顔、特にアゴ。アゴでの攻め。これはアゴにも関わるだろうが、胸の合わせ方。

13日目は左四つでも完勝だった。潜在能力の高さを感じる。ただ、今日の立合いでは左の前ミツを狙っていたけど、引いていたら、どんな展開になっていたのか。とにかく、あと2番。楽しみだ。寝て起きたら強くなる、この言葉を久しぶりに形容できる力士だ。

大相撲力士名鑑 : 琴勝峰




2件のコメント

  1. >>寝て起きたら強くなる、この言葉を久しぶりに形容できる力士だ。
    月刊「相撲」3月号の58ページによると、琴勝峰の新十両昇進祝賀会で師匠佐渡ヶ嶽親方は「最低でも大関、最高の横綱になれ」と激励している。息子の琴ノ若が気を悪くするんじゃないか、と心配する。
    琴勝峰は十両昇進後9勝→9勝、3場所目の今場所は十三日目で11勝目を挙げた。新入幕までもう少し時間がかかると思ったが、白星の数は増えている。まさに「寝て起きたら」だ。
    埼玉栄高の同学年の納谷や塚原より学生時代の実績は劣っていたようだが、プロ入りして一気に水を空けた。「寝て起きたら」お先に十両に上がっていた。

    右四つ得意だと思っていたが、左四つでも勝てるのは驚いた。グニョ~~ンな体の柔らかさも目を瞠るが、
    >>普通の型で相撲が取れる
    相撲内容に無理がない。大ケガとは無縁だろう。
    どこかで壁に当たるかも知れないが「寝て起きたら」突き破っていそうだ。白鵬の現役中に対戦してほしい。白鵬も「寝て起きたら」力士だった。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    大関候補と呼ぶような力士は、ここ数年で何人も現れましたが、横綱候補は久しぶりでしょう。白鵬との対戦も、柔らかさ対決ということで楽しみです。貴景勝・朝乃山・御嶽海に「寝て起きながら」、追い付け追い越せです。豊昇龍も。

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