正代 はもう 白鵬 に負けることは無いだろうが、 鶴竜 に勝つ可能性は極めて低い





正代が初優勝、そして大関に。土俵際の強さも正代の持ち味、俵に足が掛かってから、ではなくて、俵に足を乗せて相撲を取る、そこが凄い。今日は翔猿に、出した胸を思いっきり押されたけど。「一人パン食い競争」なんて書いてて、アゴを上げて、胸を出しての立合いは変わらないわけだが。

ところで私はよく、「小さい相撲を取る」って表現をすることがあって、「相撲を小さくするのではなく、今の相撲で勝てないのなら、今の相撲のままで勝てるようになるまで稽古をすれば良い」みたいなことを偉そうに書くことがある。

考えてみると、正代は自分の相撲を変えることなく、勝てるようになるまで貫いた、そして今勝てるようになった、ということなのだ。小さい相撲を目指さなかった、ということだ。

「小さい相撲」を私は、「謙虚な相撲」と書くこともある。謙虚な相撲で関脇になれても、せっかくの可能性を持っているのに大関以上にはなれない、という言い回しをする。

ということは、ネガティブ発言で注目を集め、謙虚なイメージだった正代は、実は謙虚な相撲とは一番距離のある力士だった。謙虚の反対は何だ?傲慢か? 傲慢じゃないだろ。

まぁ、ここ数場所、上位陣の層が薄いって感じで書いたこともあったが、正代の大関昇進だけでなく、霧馬山に若隆景、琴勝峰に豊昇龍といった、これから上位で土俵を盛り上げてくれそうな力士たちも勝ち越した。これで、一年納めの11月場所は見どころが多くなった。

白鵬は3月場所で、正代の「いるべきところにいない作戦」に完敗を喫した。そして、その攻略法は見つかっていない。克服する可能性は低い。正代は「いるべきところにいない作戦」に、絶対の自信を持っている、と思う。もう、白鵬は勝てないかもしれない。勝てないだろう。

そして鶴竜はもちろん、これまで鍛えてもらった一門の大先輩。恩返しをするしかない。アッ、まずいことに気がついた。正代は謙虚じゃない、傲慢かもしれない。だから、「恩返しなんか、するものか」と思ってるのかもしれない。正代は、ここは謙虚に恩返しするべきだな。

大相撲力士名鑑 : 正代





砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. >>鶴竜はもちろん、これまで鍛えてもらった一門の大先輩。恩返しをするしかない。
    正代は鶴竜戦13戦全敗だ。これは驚いた。鶴竜が出場していれば大関昇進できなかった可能性がある。
    来場所正代は大関に昇進するから、鶴竜戦が組まれても後半戦だ。鶴竜の師匠陸奥親方は「来場所進退を懸ける」と明言してしまった。
    恩返しのチャンスはもうほとんど残っていないが、対戦があればきちんと恩返ししてほしい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    13戦全敗ですね。しかし今場所の立合いで、そう簡単に負けることはないとは感じます。来場所の鶴竜戦が、一番の試金石となるでしょうね。それには、鶴竜もある程度は調子を戻して帰って来てもらわないといけません。好取組は、やはり好勝負になってほしいですね。

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