琴勝峰 と 豊昇龍 を追う 王鵬 、の後ろに 狼雅 に 北の若 、と思ったら 北青鵬 と 欧深沢 だって





前に琴勝峰について、「立合いに腰が割れていないのが気になる」と書いたけど、千秋楽の立合いは良かった。重心が残っている、そういう立合いだった。ほんの少しで、全然変わるものだ。

琴勝峰VS大栄翔の物言いの相撲だけど、久々に「グニョ~ン」が出た。これまでは上半身から腰までだったけど、今回は下半身の、それもヒザから足首まで「グニョ~ン」と来て、絶対に無理だろうと見えた体勢を、取り直しに持って行ってしまった。

私は、突き押し相撲の力士では、貴景勝の間合いとリズムに対抗するのは難しいと思っている。馬力、回転の速さ、いなしの巧さ、どこを見ても普通の突き押しでは攻略は至難の業と見る。突き押しの展開で持久戦に持ち込めれる力士なら、貴景勝の攻略は可能だろうが。

離れても組んでもの琴勝峰、その「グニョ~ン」には、近いうちに貴景勝に対抗出来るだけの地力を付ける、そんな可能性を感じる。大関以上の、ハイレベルで。

そして豊昇龍、残念、負け越した。廻しを引けずに引き技で負ける、そんな相撲が今場所も多かった。逆に言えば、廻しを引いたら負けない、ということなのだが。廻しを欲しがるためだろうか、攻めているときに上半身が突っ込む感じになる。

廻しを引いたら負けない・・・この型は今のままで、そのままの相撲で力を付ければ、それで良いのだ。一つ言いたいのは、押しの威力を付けるよりも、突っ張りの技術を磨いてほしい。やはり、豊昇龍には理想を言いたくなる。

琴勝峰と豊昇龍を納谷が追いかけ、さらに狼雅そして北の若が加わると、これは夢があると前のコラムで書いたけど・・・千秋楽を見ていたら、またいるじゃないか、先場所は序二段だった北青鵬。北の若よりも、さらに一つ若い、19歳。

さらに今場所の序二段には欧深沢、こちらも19歳。均整の取れた体で、相撲も良かった。ヨーロッパ人かな?・・・違うか、日本人だ。ここまでを、一つのグループと考えられたら凄いな。

ところで納谷の四股名は、王鵬になった。スケールが思いっきり、大きい。琴ノ若みたいに、父親挟みの本命の四股名、というわけには行かないから、いきなりだけど、何か、おっとりとした風貌が「王」という感じ、父親に似た雰囲気は無いね。

大相撲力士名鑑 : 琴勝峰 豊昇龍 王鵬 北青鵬




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 欧勝竜も狼雅も幕下上位の壁にはね返された。北の若も十一月場所で負け越した。北青鵬はどうだろうか。初土俵以来の連勝記録はストップするだろうか。
    2メートル超の大型新人は琴欧洲以来か。どこかに弱点はあるだろうが、スケールがデカ過ぎて、現時点では見えない。
    その琴欧洲の弟子だが、欧勝竜や欧深沢はヨーロッパ人には見えない(当たり前だ)。「琴」の字は佐渡ヶ嶽部屋のアイコンなので「欧」を使うしかなかったのだろうが、違和感が払拭できない。なんとかならないものか。
    納谷改め王鵬も幕下上位で苦労した。王鵬より「鵬王」のほうがいいのでは、と思ったが、Vシネ感が出てしまう。おっとりした風貌には合わないか。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    欧深沢の相撲は魅力的でした。何とか太り過ぎずに頑張ってほしいです。北の若も予想以上に太ってますね、今の時期としては、私の目には。貴源治に感じたほどではないですが。「欧」について、伝統的な文字の「栃」「琴」「玉」というのは、引き継ぐべき文字としての「意味合い」「発音の響き」「字の形の美」があるからと考えます。「大翔」あたりから、ただ引き継げばよいになってしまってますね。昔は、そんなに引き継いでないはずです。

shin2 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA