四つの状態で相手に圧力を掛け、相手を土俵の外に出す技
最強の業師:貴乃花・白鵬
相撲の決まり手の代表である寄り切り、これに平成の大横綱を選びました。間違いないですね。貴乃花は相手に相撲をとらせるだけとらせて、何もできない状態で最終的に寄り切る、という究極の寄り切りでした。それは写真の曙にしても同様です。曙ものちに、貴乃花とは「相撲をとらない」ことだと言っています。相撲をとらないうちに勝負を決さなければダメだったと。
さて白鵬の寄り切りの特徴は、この写真を見ると分かります。右のかいなを返しながら、左上手をはさみつけるように引き付けています。相手は半身になって、ななめ後ろに寄り切られます。これは白鵬のもっとも充実していたころの寄り切り、盤石ですね。