琴ノ若 朝青龍

死に体

平成16年名古屋場所の中日、朝青龍ー琴ノ若の一番です。この後、琴ノ若は手をつかなければ朝青龍が危険だと判断し、手をつきます。

この相撲には色々な要素が含まれました。一つは朝青龍は、生き体だったのかというところです。ここから自力で、体勢を持ち直せたのかという疑問です。

そして琴ノ若のつき手は、かばい手と判断できたのか。結果は取り直しですから、どちらもグレーのまま、判断はされなかったと言えなくもないものでした。

さらに気になった点を言うと、投げを打たれて体がなくなったときは、投げられた方は廻しを放さないと投げを打った方も危険だということです。朝青龍は廻しから手を放すべきではなかったか、という疑問です。

最近も同じような場面で危ないな、と感じることが他にも何度か見受けられました。そんないくつかのモヤモヤを抱えながら、曖昧な感じで取り直しとなった相撲でした。死に体の判断は、難しいのは確かですが・・・。