旭道山

塵手水(ちりちょうず)

野外で相撲をとっていた時代、水が無いので塵草をむしり取って手を清めていたことから、「チリを切る」と言われます。力士が土俵に上がって、取組の前に行う所作の一つです。

二字口で蹲踞の姿勢になり、手をすり合わせてから柏手を打って、両腕を左右に開き、初めは上を向けていた手のひらを下に返します。

武器を隠し持っていないことを相手に示し、卑劣な行為はしないで正々堂々と戦うことを誓う所作です。その後、チリを切る前に双方ともに礼をするようになりました。