Kanji for Animals~動物を意味している漢字(和訳)

動物を意味する漢字を、力士の四股名に使うことは以前からありましたが、それでも自然の造形や現象を意味する漢字よりも少なかったのは確かです。しかし最近になって、特にモンゴル出身の力士を中心に増えてきたように感じます。これは海や山に近く、四季があり、またそれらが生活と密着している日本に比べ、雄大な大地の中で生活しているモンゴルでは、動物に接する機会が日本よりも多いことが考えられ、自然の造形や現象よりも動物というイメージなのでしょう。名前をつける親方にも、その意識があって、モンゴル出身力士の四股名に動物を意味する漢字を使うことが多いのでしょう

“鵬” ~読み方  ほう

中国の古典、荘子の史記に出てくる伝説上の大鳥です。先々大事業を成し遂げて、大人物となるような、将来性の高い若者を意味していると言われます。通算優勝回数32回の最高記録を持つ大横綱“大鵬”(たい・ほう)の名前として有名です。その偉大さから、大鵬の弟子だけでなく、この漢字を四股名に使う力士は多くいます。代表的な力士は現在の横綱“白鵬”(はく・ほう)です。彼は体格や相撲のスタイルが大鵬に似ています。

“龍” ~読み方  りゅう

中国の古典、荘子の史記に出てくる伝説上の動物で、皇帝のシンボルと言われています。大相撲では、龍は東方を司る神であり、土俵の上の屋根の東北側に下がっている青色の房は、この神を表しています。つまり青色の龍は東方を司る神であり、現在の大相撲の第一人者の横綱“朝青龍”(あさ・しょう・りゅう)は、この漢字をそのまま四股名に使っています。

“鷲” ~読み方  わし・しゅう

鷲は日本に生息している鳥の中で、最も強いと考えられます。鷲は羽根が大きいことと速いことが特徴ですが、実際にも筋肉質で手足が長い力士や動きが速い力士が、この漢字を四股名に使っていました。現在はモンゴル出身力士が四股名に使っていますが、雄大な大地のイメージと合っているとようです。

“馬” ~読み方  ま・ば

馬は昔、日本においては農耕の作業をする動物で、外国の馬に比べて足が短く、速く走ることも出来ず、ひたすら地道に働く動物でした。このため力士の四股名に使われるイメージはなく、以前は四股名には、ほとんど使われることがなかった漢字でした。最近では将来を期待されている若手力士の“安馬”(あ・ま)など、モンゴル出身力士の四股名によく使われています。日本とは違い、モンゴルでは馬は速くて力強く、格好良い存在なのでしょう。

In English

Names of Sumo Wrestlers