熱海富士

丹治 と 熱海富士 について、私なりに、たっぷりと





新しい時代が本格的に動き始めた令和4年、丹治のことを改めて書いてみる。というか、長文で書いたことは無いと思うので、何故に前相撲のときから注目しているのかを、丁寧に書いてみる。

近年の力士の体重増加、これはまず太りやすい体になっているというのが、一番の原因と思われる。だって昔の力士も、太るために無理矢理食べさせられていたわけで、それでも大して太らなかったのだから。今の若者は太りやすい体質になっているはず。

その原因は食生活が変わったのもあるだろうけど、それ以上に子供のころから太っていて、そういう体質になったというのもあると思う。わんぱく相撲を否定するつもりはないが、太っていると太りやすい体質になるのは健康番組などでも言われている。

体質を改善するには貴乃花のように15歳ぐらいで、一度体を引き締める必要がある、と思う。だからアマチュア相撲以外のスポーツ経験者のリクルートも増やすべき、と、これは昭和では当たり前のことだった。例えばバスケットボール、背が高くて、それに激しい動きからストップすることを求められるスポーツだ。

土俵の中での動きに似ている。柏戸や曙に白鵬など。曙はあの大きな体で突き押しをしても、土俵の中でストップが出来た。白鵬は言うまでもないが、柏戸は寄り倒しでストップしないまま、よく土俵下に相手力士と一緒に落ちて行ったけどね。それでも、ダッシュ力はバスケットボール仕込みだったかな。

しかし新体操というのを見て、大相撲にもっとも必要な体のバランスを持っている、これは凄いと思った。そして15歳で、丹治の身長と体重は当時で183㎝の69㎏、だったかな。そのうえ、腕が長い。理想に近い。ネットのニュースを見て、すぐにブログに書いたのが4年前。

これからも、新体操や体操選手からの若者の入門が期待される。もちろん、基礎体力と筋力を養う陸上や水泳の選手も魅力的だ。千代の富士や貴ノ花のように。アントニオ猪木も陸上出身だし、室伏広治が大相撲中継のゲストで来たときは北の富士が、本気でリクルートしようとしていた。

言っておくけど、そして当たり前の話だけど、子供たちが相撲に接するのは反対だと言っているわけでは毛頭ない。私も、子供のときは食事も忘れて相撲をしたものだ。言いたいのは、大会などで好成績を上げるのを目的として、子供のときから太るのは良くない、と言っているだけだ。その子の、指導者も含めての話で。

だからアマチュア相撲出身とは言え、3月場所で前相撲となる丹治の弟の丹治純は非常に期待される。直近の大会での優勝よりも、本当に強くなるための稽古をしてきたと思う。15歳ぐらいで、優勝しなくても良いのだ。本当に肉の付き方が素晴らしいし、表情も精悍だ。それでは丹治純の話は、3月場所で。

そして丹治と同学年、新十両を決めた熱海富士。185㎝で164,5㎏という体は、実に柔らかい。体型は近年の若手力士同様で、重心が低い力士とは言えない。しかし多くの重心の高い力士は攻めていくうちに腰が高くなるものだが、熱海富士は土俵際まで攻め込んでも腰の位置は高くならない。

むしろ、低くなる場面が多い。これは稽古が充分なことを感じさせるもので、さらに根気強い相撲を取ろうという意識も感じ取れる。そして実際にその相撲が取れている。やはり伊勢ケ浜部屋というのが大きいのだろうし、これは丹治が荒汐部屋に入門したことも同様だ。その特性に合った部屋を選べたのだ。

旭富士の、土俵の位置を意識した、理詰めで粘り強い、堅実で辛抱強い相撲、その取口は照ノ富士に伝わり、現在は熱海富士が修得中というところか。突き押し相撲全盛の中で、好んで廻しを引きに行く相撲を取る。それも気持ちの良いほどに、清々しいほどに徹底している。

四つを好む力士は立合いに胸を出しがちなケースが多いが、ここで特筆すべきなのは、熱海富士は見事に背中が丸いところだ。廻しの引き付けは、腕力というよりも腰を密着させて引き付ける本格派のもの。そして土俵際での割れた腰。相撲内容は、今のままで磨いていけば良い。

アマチュア相撲出身で体重もある、いわゆる現代を象徴するような体型の力士なのだけれど、取口は違う。照ノ富士のように、廻しを引いたら本当に相手は戦意喪失、ぐらいの力士になる可能性がある。

離れても組んでも、どちらでも状況判断で出来る、みたいなオールラウンドプレイヤーで行く力士は、熱海富士の徹底した相撲に対抗できるのか。答えは、3月場所でのお楽しみなのだ。

ネットなどでも話題の、熱海富士の言動や笑顔は頻繁に言われていることだろうから、ここでは割愛。人気力士になることは間違いないだろう、の一言で充分だろう。というか、すでに人気力士だ。

人気力士である以上に、大関以上を目指せる力士への期待が大きい。丹治とともに。それともう一つ、四股名について。字が分かりやすく、出身地を示し、そこに「富士」が付くトラディショナルな四股名、これは誠に望ましいものなのだ。昭和の匂いのする四股名で、実に良い。

大相撲力士名鑑 : 丹治 熱海富士




砂かぶりの夜

6件のコメント

  1. 丹治については、あまり取組を見たことがない。来場所幕下に上がるからじっくり見ることができるだろう。
    初土俵時69キロの体重は109キロまで増えた。ケガにも悩まされたようだが、この1年間は全て勝ち越して序二段から幕下昇進を決めた。
    番附が上がればどんどん人気が出るタイプの力士で、弟の丹治純とともに大相撲の人気上昇に一役買うことになりそうだ。
    熱海富士は初場所、両差し得意の島津海に完敗した。技術的にはまだ改善すべき点はあると思われるが、それでも前途洋々だ。久しぶりに「朝起きたら強くなっている」力士が現れた。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    丹治はまだまだ粗削りですが、幕下で磨かれるでしょう。相手力士の立合いの当たりや突き押しは厳しくなるでしょうから、さらに体の強さが求められますね。熱海富士は久々に、「土の匂いがする力士」の登場ですね。大受や琴風や北勝海のような雰囲気を持っていますが、素質の面では熱海富士が一番かもしれませんね。

  3. 丹治大賀君、実弟丹治純くんが入門する関係で、丹治大賀から大賀孝治に変わります。
    孝治はお父上の名前です。なので丹治純くんが丹治と名乗り相撲をします。

  4. 京ぱん なら志乃さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    そして情報をいただき、ありがとうございます。いよいよ、春場所が始まりますね。BSの13時から、放送に間に合って欲しいですね。なるべく本場所の取組を、生で見たいものですね。

  5. 京ぱん なら志乃さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    了解いたしました。3月場所も、活躍を期待したいですね。テレビ中継に出る場面も増えるでしょうし、番付をさらに上げてほしいですね。

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