御嶽海

結局のところ 御嶽海 の綱の可能性は分かりませんでした





3月場所が始まる。大きな焦点は新大関の御嶽海。綱への可能性を感じさせるかどうか、だろう。体は170㎏を超え、年齢も29歳となった。かつては、展開の中での対応力とその対応するときのスピードに長けている、と言われていた御嶽海。最近は、どっしりとした取口に少しずつだけど変わってきている。

その取口の変化は、170㎏を超えた体重と29歳となった年齢からくるのかもしれない。そしてどっしりとした取口からは、横綱のイメージが湧く部分もあるとも感じる。しかしその相撲も、実際はここ二場所ほどだけど。

だから以前よりも横綱の可能性は出てきたと思わせるが、まだまだ怪しい。一番怪しいと思わせるのは、相撲が速い点だ。それは、御嶽海の中盤戦以降の不安と関係する。スタミナの不安だ。

これは場所を通しても言えるし、相撲そのものにも言えるだろう。先場所のように押し相撲を徹すれば、スタミナは持つだろう。しかし、長い相撲が増えれば厳しい。やはり特に終盤戦の強さに不安があれば、綱は難しいと言わざるを得ない。

上位陣が薄いのでチャンスもある、というのは寂しい話だ。照ノ富士の調子も分からないし、本当に上位陣は薄い。小錦と霧島が大関で、横綱不在だった時代よりも薄いかも。

などと言っても、終盤戦のスタミナがどうのこうの、上位陣が薄いだの何だのと言っても、結局は相撲内容なのだが。どうしても御嶽海には、引き技のイメージが付いているし。

相当頑張らないと、御嶽海の綱取りは厳しいって、そんな結論になってしまった気がする。でもね、正代や貴景勝よりも従来の横綱のイメージはあるのだけれど。

しかし、相対的な要因で考える問題でもないか。正代や貴景勝が強いとか弱いとかの話でもない。結論として御嶽海の綱の可能性は、よく分からん。分からなくて、申し訳ない。

大相撲力士名鑑 : 御嶽海




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 先輩大関の貴景勝と正代は新大関場所で途中休場、いきなりカド番となった。当たり前のことだが、まず十五日間皆勤することからだ。
    前半戦は全勝、悪くても1敗で乗り越えれば優勝の可能性があるが、とにかく幕内力士の大半がコロナ感染明けだ。こんな優勝予想の難しい場所もない。まず序盤戦の相撲を見てからだろう。
    御嶽海は普段から稽古量が少ないから、こういう特殊な状況の場所では強い、というヒドいことを言う人もいるが、妙に新大関を意識する必要もないだろう。対戦相手はこの数年変わらない。御嶽海が最近急に強くなった力士でもない。カタくなるタイプでもない。良い時の「いつもの御嶽海」の相撲を取れば、横綱のほうから近づいてくると考える。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    今場所は特殊な状況ということですが、2日目までで横綱と先輩大関に土が付きました。荒れてますし、さらに荒れそうです。ダークホースも出てきそうです。御嶽海にチャンスは増えるでしょうが、優勝争いの激しさも、さらに増しそうな3月場所ですね。

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