大相撲3月場所は若隆景が初優勝、新しい時代の風の匂いを感じる優勝だ。本当に久々に、横綱をイメージさせる相撲を取る力士が登場した。
ここ2年ほどは毎場所のように、若隆景と豊昇龍と霧馬山について書いている。そしてその期待度は、一番が豊昇龍、二番目が若隆景と霧馬山という感じで書いている。
本格的な四つ相撲の完成を予感させるのは、まずは豊昇龍で次に霧馬山。若隆景はおっつけが武器で、もっと廻しを欲しがってほしいと思っていた。やはり四つ相撲の力士の方が、伸びシロが大きいと考えてしまう。だから若隆景は、これまで二番手だった。
高安戦や貴景勝戦は両差しからの力強い相撲だったけど、正代戦は胸が合って攻めあぐねた。下手廻しを抜いて、ハズ押しに切り替えようとしたところを正代に攻められた。
まだ、四つ相撲の型は出来上がっていない。おっつけからの両差しは、一つの型として出来上がったようだけど。両差しになれないときは、廻しはやはり前廻しが若隆景らしい。前廻しを引き付けての拝み寄り、これが理想だな。それも、早い攻めだ。
アスリートとしてのポテンシャルを感じさせる筋肉の付き方で、身長と体重のバランスも申し分ない。そして浮世絵のモデルにでもなれそうな、純日本的な歌舞伎役者風の目鼻立ち。
ついつい四つ相撲の話ばかり書いたのだけれど、一年前のブログで私は「若隆景は栃木山の再来だ」って書いたように、おっつけをさらに磨いて、100年前の栃木山に並ぶ、つまりは100年に一人の力士への道。栃木山の映像は、見たことないけどね。
大関はこのままで行けると思う。そこから上は、これは白鵬の言葉を借りれば「宿命」だからな。どうなるか。やはり横綱を意識させてくれる力士が現れると、次の場所への楽しみは凄く大きいのだ。
千代の富士は関脇2場所目で14勝1敗で初優勝して大関に昇進した。若隆景も関脇2場所でクリアして大関に上がってほしい。
千代の富士の関脇での初優勝の1年前は前頭8枚目で8勝7敗だった。有望力士だったが、横綱に昇進できるとは誰も思っていない。突然強くなった感じも若隆景に似ている。
武蔵川親方(武蔵丸)は>>彼は組んじゃうと勝てない相撲。だから、まず立ち合いで思い切り当たって中に入られないようにし、まわしを取れば若隆景は動けなくなる。若隆景をみんな絶賛してるけれど、僕に言わせれば他のお相撲さんたちがデレッとしていて動きが遅いんだよ(笑)。
>>https://number.bunshun.jp/articles/-/852573
あまり高い評価はしていない。いつもの「武蔵丸節」なんだろうが、
御嶽海や正代はすぐに若隆景の弱点を突いて勝った。この両大関、場所の前半に当たったら楽勝だったかもしれないが、強いときはジョーカーになる。ついでに武蔵川親方、御嶽海は「もともと”ビッグマウス”なんだよなぁ(笑)。」とのことだ。
照ノ富士の来場所の出場が危ぶまれているが、若隆景の対照ノ富士戦は1不戦勝8敗、ほとんど印象に残っていないから善戦までも至ってないのだろう。横綱昇進までに一度は勝たないといけない。
shin2さんへ
コメント、ありがとうございます。
若隆景の関脇2場所目は、これからの土俵の流れに大きな影響を及ぼす場所になるでしょうね。現3大関との取組も興味深いですね。特に今場所で完敗した、正代と御嶽海との取組が注目ですね。若隆景にとっては、超えていかなければならない、大きな壁ですね。