霧馬山

変わらないのに強い 霧馬山 は変わったら、とんでもないことになるのでしょうか





3月場所で霧馬山は10勝5敗、そのうえ若隆景と豊昇龍にも勝った。大関レースにおいて、まったく後れを取っていないことが分かった。取口として変わったという感じでは無いため、目立った活躍とまでは行かなかったが。

おっつけから両差しの流れを作った若隆景。廻しにこだわらず、おっつけでも攻めた豊昇龍。そういう「コレッ」、という相撲の型は霧馬山には、まだ無い。だからよく使われる、「地力を付けた」という言い回しが一番相応しいだろう。

今でこそ大関候補の一人と言えるのだけど、霧馬山は幕下の15枚目以内に番付を上げてから、新十両まで丸々2年間、勝ったり負けたりを繰り返した。ゆっくり強くなり、ゆっくり大きくなってきた力士だ。

初土俵が19歳というのも、ゆっくりだ。それまでは、やせていたわけだ。だから、筋肉の質も良いと思う。そして入幕してからも勝ったり負けたりというか、半分ぐらいの場所で負け越している。こじ付けのように、ゆっくりを強調している私。

このブログで力士にとって相撲の型は大事だ、みたいなことは書いてきたと思うが、霧馬山の相撲の型に関してはゆっくりして欲しいと思う。もう霧馬山には、「四つ相撲最強」という呼び名だけで充分だ、が完成形になればなぁと思っている。

相撲の型から見ると、最大のライバルは若元春になるのかな。若元春も、大器晩成感が強い力士だ。そして来場所の番付でライバル的な存在として近くに位置するのは、逸ノ城、高安、琴ノ若と、デカい四つ相撲中心の力士ばかり、というのも面白い。

それと、どうしても吊り出しの未来予想図を思い描く。可能性のトップランナーは、やはり霧馬山だ。若隆景と豊昇龍と霧馬山と、この大関レースはノンストップの期待が高まる。来場所もノンストップで、よろしく。

大相撲力士名鑑 : 霧馬山




砂かぶりの夜

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