正代

ここに 正代大関安心理論 を発表するのだ、 逸ノ城 も安心して大関を狙うのだ





大相撲7月場所4日目、正代が苦手の豊昇龍相手に今場所最初の白星を上げた。廻しを引いた豊昇龍を強引に振ったり、土俵際での動きなど、まさに大関に上がったころの正代の相撲での白星だった。

3月場所と同じ展開になって、窮地を脱することが出来るのか。3月は4連敗スタートだったけれど、強引なすくい投げ風の振り回しを連発して勝ち越した。開き直っての勝ち越しと見られるだろうが、考えてみると、実はあれが正代の普通の勝ち方だった。

今場所も同じ展開で、カド番を脱することが出来るのか。だから正代は、正代本来の相撲を取れば良いのじゃないか。ガンガン振り回して、土俵際で粘って、引き技だってバシバシいけば良い。大関らしい相撲なんてことを考えたり、負けることを恐れたりすると、正代らしさは無くなっていく。

カド番が何度目、なんてことも考える必要は無い。これだけ力が拮抗している相手ばかりだから、そりゃ大変だ。アゴを上げて体当たりして、振り回して、引いて、俵伝いに相手を翻弄し、それで負けたらしょうがない。それで勝って大関になったのだから、それで行けば良いのだ。

だいたいね、言ってしまえば、どっしりとした正代の相撲なんて想像できないのだ。想像できないということは、存在しないのと同じなのだ。だから大関らしさなどというプレッシャーも、存在しないのだ。これを「正代大関安心理論」と名付けよう。

そして、どっしりとした相撲しか取れない逸ノ城が照ノ富士に挑む。今場所の優勝候補が、先場所の優勝力士に挑むのだ。あれは何年前だったか、長い相撲の末に逸ノ城に勝った照ノ富士が、凄い怖い顔をして逸ノ城をにらんでいたことがあった。

何があったのかは知らないが、当時は逸ノ城も絶賛売り出し中だったからね。逸ノ城が照ノ富士と肩を並べるときは来るのだろうかと、あのときは思ったものだけど、今場所が大きなチャンスかもしれないな。照ノ富士の顔にビビらずに、逸ノ城の相撲を取り切れば、これは大関の目も出てくるかもしれない。

大相撲力士名鑑 : 正代 逸ノ城




砂かぶりの夜

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