若隆景

勝ち方も負け方も強い方が良い、ということで 若隆景 と 若元春 なのだ





大相撲9月場所、相撲内容に関して言えば、若隆景と若元春が一段と良くなった。若隆景は勝ち方が変わってきた。今までの先手先手で素早く攻めて相手を崩す相撲ではなく、相手に相撲を取らせてから捻じ伏せる相撲になってきた。先手で素早く攻めるときは、相手に有無を言わさずに圧倒した。

立合いの強さ、しっかりとした摺り足、差し身の良さ、どれもが一級品になってきた。はっきり言って、大関に値する相撲内容だった。その安定した取口を見ていると、直近3場所の数字なんて意味を成さないとさえ思えてくる。

11月場所で11勝したら、年6場所で60勝になる。3場所で33勝と6場所で60勝、安定感は、さぁどっち?インタビューにおける受け答えなどでも、相撲への取り組み方は判断できるだろうし、当然ながら相撲内容が一番大事。

いろんな基準があっても良さそうだ。御嶽海は3場所で33勝だったけれど、6場所では59勝だった。今ではネタになってさえいるような北の富士で3場所で28勝、ちなみに直近6場所では57勝だった。

6場所の間は三役だったし、御嶽海とは2勝しか違わない。6場所で見ると北の富士の大関昇進が、特殊な例というほど低い数字ではない。稀勢の里の6場所が60勝、豪栄道は59勝。6場所で60勝案を採用してほしい。

さて若隆元、10勝5敗なのに好成績をいう感じがしない。もっと勝てたのに、との思いが強い。栃ノ心戦は仕切り線で足が滑り、北勝富士戦では立合いで押し込んだのに押し返された。正代戦は土俵際の逆転。

若隆景が、勝ち方が強くなったという意味で大きく変わったのと同様に、若元春の場合は「強い負け方」が印象的だった。もったいない負け方。次は豊昇龍と霧馬山、ここに勝てるかどうか。11月場所の見どころの一つだ。ここに勝ったら、かなり凄いぞ。

大相撲力士名鑑 : 若隆景 若元春




砂かぶりの夜

4件のコメント

  1. 最後から2段落目、「若隆元」となっていますが、恐らく「若元春」かと。
    それはそうと、次男、三男がここまで強くなっているから、長男の若隆元さんにも奮起してほしいですね。なお今場所は幕下40枚目で4-3。最短でも関取まで2場所は必要ですね。

    余談ですが、この三兄弟のしこ名は戦国時代の毛利三兄弟から来ていますが、出世の度合いがそちらと全く同じなんですよね。
    隆景は豊臣政権下の5大老まで上り詰めた。
    元春は毛利両川として名を知られていたが中央政権に参加するほどではなかった。
    隆元は残念ながら早逝で出世云々ではない。
    相撲の方の隆元には、この前例(?)を覆してほしいものです。

    長文失礼しました。

  2. この兄弟は相撲っぷり、見た目、存在感が素晴らしいですね。特に兄の佇まいが昭和の力士っぽくて良いです。
    心配なのは、お互い決して若くはない点。これでまだ24歳と22歳だったら…まぁ最近は力士寿命も伸びていて、30歳過ぎてもいけますから大丈夫かな。
    期待大な二人です!

  3. 若隆景に大関になってほしい中年さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    遅くなりまして、すみません。若隆元も良い体をしているので、期待できますね。旭國のような、粘り強い相撲が出来そうな力士ですね。ぜひ、前例?を覆してもらいたいものですね。

  4. 黒竜さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    遅くなりまして、すみません。若元春は、本当に昭和の力士の雰囲気がしますね。体付きは、豊山や清國に近いものがあります。食生活やケガの対処など、いろいろと進歩している現代。期待は大きく膨らみますね。

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