熱海富士

新入幕の 熱海富士 は貴乃花の相撲が理想、稽古量も負けてないしルックスも負けてない





場所前に伝えられるニュースで、一番稽古が充分そうなのは熱海富士のようだ。もちろん実際に一番ではないかもしれないが、それだけ注目されているから一番に見える。稽古の番数が、多そうなのが良い。

20歳での入幕は久々だから、期待も大きい。19歳で入幕した若ノ鵬以来の若さかな。だとしたら、15年振りだ。当然、次の大関候補という目で見られる。気が早いようだけれど、大関が弱い今の土俵だから気が早くなるのは致し方ない。

しかし出世が早いとはいえ、そう簡単には行かない。ニュースで見ていても、左四つになってしまうと、黒い廻し相手にも苦戦をしていた。右四つなのか左四つなのか、どっちなの?という力士が増えた昨今では珍しいタイプだ。

右四つでまったく相撲が取れなかった、稀勢の里以来かもしれない。北の富士もそうだった。稀勢の里や北の富士と同様に、熱海富士も少し足が長めで、いわゆる力士体型ではない。それが不充分な四つでは相撲が取れない、大きな要因になっていると思われる。

しかし過去には足が長めでも、右でも左でも、充分に相撲が取れた力士がいた。などと改まって書くほどでもない、誰でも知ってる貴乃花だ。熱海富士は貴乃花のようになれるか、キャラは真逆だが。

そして追い抜かれた形になったのは、十両の東西6枚目に並んだ北の若と北青鵬だ。しかし両力士ともに、十両での直接対決で熱海富士に勝っている。足が長めの熱海富士にとって、懐の深い北の若と北青鵬は苦手なのだろうが、四つ相撲ならば北の若と北青鵬の方が地力では優っている、とも言えるかも。

北の若と北青鵬に思いっ切りライバル心を燃やしてもらって、一気に入幕を決めてもらいたい。白鵬を追い掛けて、琴欧州・稀勢の里・日馬富士が続いて入幕したようにね。

6枚目で並ぶ北の若と北青鵬は年齢は一つ違いで、誕生日が同じで明後日だ。北の若は豊昇龍より一つ年下で、北青鵬は熱海富士より一つ年上。一学年違いの4力士、なかなか面白い並びではある。激しい土俵に期待だ。

大相撲力士名鑑 : 熱海富士




砂かぶりの夜

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