翠富士

関脇への足掛かりって言い方が普通になる、時代は変わるのだ、の 翠富士 なのだ

大相撲春場所も終盤戦に突入した。そして翠富士に、ついに土が付いた。翠富士は、今までに2回しかブログを書いていない。それも2年以上前。昭和の力士と比較して現在の力士を語る的な感じの私にとって、昭和的力士体型をしている翠富士は、逆に書きにくい存在だ。

昭和の代表的な小兵力士、名関脇鷲羽山のように、正攻法でも攻められて、土俵際でもアクロバチックに動けて、そして横綱大関相手にも臆することない闘争心で向かっていく。翠富士は、令和を代表する小兵力士になり得る可能性を持っている。

横綱と大関は薄いけれども、関脇と小結は分厚い。11日目、最初の三役力士との取組、若元春戦で初黒星。12日目は若隆景戦、ここからが勝負どころだ。星の潰し合いと何度も書いている昨今の土俵、ふてぶてしい小兵力士が現れれば盛り上がる。

強豪横綱北の湖や巨漢の高見山と大熱戦を繰り広げた鷲羽山、大関と関脇と小結の垣根が取っ払われたような今の土俵で翠富士の存在感が増すためには、関脇や小結を大いに苦しめることだ。今場所、優勝争いで翠富士を追い掛けるのは、2人の関脇と3人の小結だ。

最高のシチュエーションだ。やっぱり小兵力士は、「名関脇」という呼称が格好良い。横綱と大関が薄いから、「名関脇」の呼称の価値は上がっている。関脇や小結との直接対決で、ここは「名関脇」を手に入れるチャンスだ。小結が4人いるから、いきなり関脇は無理だな。

終盤戦は優勝争いも大事だけれど、令和の名関脇が生まれるかどうかの、大相撲史としても重要な終盤戦なのだ。3関脇の4小結だから来場所以降の話なんだけど、その足掛かりが明日以降なのだ。

大関への足掛かりって言い方が慣用句みたいになっているけど、星の潰し合いで実力拮抗の今の土俵では、「関脇への足掛かり」の場所って言い方もアリだな。

大相撲力士名鑑 : 翠富士




砂かぶりの夜

2件のコメント

  1. 3関脇4小結のうち、大栄翔が9勝2敗、豊昇龍・霧馬山・若元春・琴ノ若が8勝3敗だ。残り4日、星の潰しあいになるだろうが、若隆景が勝ち越せば来場所6関脇もありうる。
    横綱・大関が不在でも関脇・小結は上位の仕事をしている。翠富士は2敗3敗の力士との対戦となろうが、14勝1敗で優勝しても関脇に上がれないかもしれない。関脇のハードルが高くなっている。
    でもやっぱり誰かひとりでも大関に上がってほしいと思う。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    13日目を終わって、翠富士は3連敗してしまいましたね。関脇・小結は人数が多いだけでなく、強いということが改めて分かるものでした。この強さなら、近い将来に大関に昇進する力士が現れるでしょうね。関脇・小結の壁が厚く、今年は平幕優勝が少ない年になるような気がします。

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