霧馬山

霧馬山 の初優勝で、完全に新しい時代が到来したと言えるのではないでしょうか、みなさん

大相撲春場所は霧馬山が、逆転で初優勝を果たした。新しい時代が来た、という感じだ。昨年の春場所での、若隆景の初優勝のときよりも新時代の到来を感じさせる。

若隆景は令和になってから入幕した力士初の優勝力士となったが、一人の活躍では、時代が動いたという感じではなかった。今回の霧馬山の優勝の方が、時代が動いたと感じる。若隆景は令和元年、霧馬山と豊昇龍は令和2年の入幕だ。

それは、豊昇龍や若元春も続くのではという予感。そして琴ノ若も追い付いて、朝乃山も奮起して、北青鵬や落合や熱海富士も上がってくる、という新しい展開への期待。そういう気配を感じる、霧馬山の優勝だった。若隆景も、早くケガから再起してほしい。

しかし霧馬山は、大きく相撲が変わったわけではない、と思う。若隆景と霧馬山と豊昇龍をBMIが40台の力士としてここ数年ブログを書いてきたのだけれど、実は霧馬山のブログが、豊昇龍や若隆景と比べて圧倒的に少ない。自分でも気付いていなかった。

それだけ、霧馬山が目に見えて強くなったという印象を受けてはいない、ということだろう。だから霧馬山には、「地力が付いてきた」みたいなことは書いたことがある。そして今場所も、地力が付いてきた、という便利な言葉で済まそうとしている。何が変わったのか、分からないのじゃ。

強くなったのは、分かる。おっつけというか、相手の突き手をあてがっているだけで、相手の体が浮いたり、後ろを向いたりする。投げも強くなっている。上体の力が強くなったようだ。今日の大栄翔戦は、強い当たりを胸で受けていた。下半身の安定感も出てきたようだ。

相撲の型が出来上がったとか、相撲が変わったとか何とか、そんなことよりも体が強くなることだ、まずはそういうことだ。霧馬山を見て思うことは、アスリートとして体が強くなることが重要なのだ、ということだ。そして来場所は、大関取りなのだ。

大相撲力士名鑑 : 霧馬山




砂かぶりの夜

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