福岡市に住む者にとっては、九州場所は大切な風物詩だ。郊外の部屋が多くなって、街中で見かける力士の姿が減っても、雰囲気はある。11月なのに「今年も、もう少しだ」、と感じる。
今年の九州は、チケットが売れているらしい。私がブログを書き始めたころは、福岡県のスーパースターである魁皇が人気絶頂であった。そして、朝青龍の全盛期でもあった。
魁皇への声援は凄かったが、しかし客席は見事にスカスカだった。今回は若貴時代以来の盛況のようだが、やはり日本人力士の躍進というのは大きい。今さらながらに、大相撲ファンが求めているのは日本人の看板力士の出現なのだと分かる。
大の里は横綱への挑戦権をつかめるか。尊富士の快進撃は続くのか。
今場所の番付を見ると、横綱は休場だけど、前頭の三枚目あたりまで三役クラスの実力者だ。少し前までは「群雄割拠過ぎる土俵」で、優勝争いも軽くなってしまった感もあった。
若隆景が戻ってきて、霧島と若元春も復調し、王鵬も出てきて、平戸海や熱海富士も巻き返すだろう。令和6年の場所で、一番充実した土俵が見られそうだ。
個人的には、霧島・若元春・若隆景に大の里と尊富士が絡んだ優勝争いが見たいな。
横綱不在の場所って大変な事態だといった感覚でいたのですが、この7年で麻痺してしまいました。
そんな中でも年間最多勝争いの数字は昨年より上がってますし、来年以降も50勝台には戻らないでしょう。
群雄割拠の言葉が違和感なく使えるようになると良いですね。
今場所は先輩大関に追走しないと影すら踏めなくなる危機感を持って頑張ってもらいたいです。
としさんへ
コメント、ありがとうございます。
小錦と霧島が大関の、実際に横綱がいなかった時代もありましたが、まぁ、いろんな時代があります。今場所は上位陣は良い感じで、充実した場所になる予感です。豊昇龍・若隆景・大の里を中心に、優勝争いが盛り上がったら、一年納めに相応しい場所になるでしょうね。