福の花 張り手

北の富士を一発KOした「フックの花」、福の花 の張り手には華がありました





フックの花」と呼ばれた福の花、敢闘賞受賞7回、殊勲と技能賞は1度も受賞していません。身長183cm・体重135kgの筋肉質の体で、表情は常に気迫に溢れた気風の良い力士でした。

相撲は張り手を交えた突っ張りと右四つからの吊り寄り、がむしゃらな攻めの相撲でしたが、左四つになるとまったく相撲を取れません。しかしその激しい張り手と、左四つになったときの懸命な抵抗の微妙なコントラストが、福の花の魅力でした。

7回の敢闘賞受賞ですが、27歳のときに初受賞、2回目の受賞のときで29歳11ヶ月。30歳代になっても元気一杯の相撲で5回の敢闘賞を受賞しているわけです。

今の土俵で、横綱に張り手を見舞う力士は見かけませんね。当時も横綱・大関に張り手を使うと、取組後に挨拶をしに行くような時代のようでしたが、福の花の張り手には何故か爽やかささえ感じました。

福の花 張り手

横綱柏戸に張り手を見舞う福の花ですが、本人は「自分には、これしか出来ません」と言って、謝っていたと後に語っています。

張り手といえば、板井や旭道山を記憶している方もいるでしょうが、板井や旭道山の張り手は手のひらの硬いところを相手のアゴに打ちつけるような張り手でしたが、福の花の張り手はバチンバチンと小気味いい音を立て、まさに「フックの花」と呼ぶにふさわしい、華のある張り手でした。

福の花 張り手

写真は、北の富士一発KOしたときの福の花です。この場所は北の富士の綱取りの場所、13勝2敗で優勝したのですが、そのうちの1敗がこの相撲でした。そして・・・。

福の花 張り手

北の富士が左を差そうと左足を踏み込んだ瞬間、見事なカウンターで決まりました。一服の清涼剤のようなその張り手に、7回の敢闘賞が贈られました。




力士名鑑 : 福の花

 

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