安美錦

安美錦 、インタビュールームでの笑顔をまた見たいですね





安美錦、38歳、青森県出身。小兵横綱栃ノ海やおしん横綱隆の里、最近では阿武咲など、じょっぱり精神の力士を今でも輩出している青森県です。

インタビュールームでの、ひょうひょうとした雰囲気の安美錦も、「じょっぱり」を内に秘めたところのインタビュールームでの笑顔なのでしょう。

130kgに満たない、当時幕内最軽量で入幕した安美錦。横綱貴乃花の最後の対戦相手として知られていますが、若貴時代から朝青龍時代を過ぎ、すでに白鵬も円熟の時代。まさに時代の生き証人的な存在です。

ヒザにケガを負ったのは、もう14年前。入幕当初は前ミツを引いて食い下がる相撲が、いつしか押し相撲に変わりました。そして顔付きも、年を重ねるごとに変わるのは当然ですが、安美錦は年々勝負師の顔に変わっていき、味のある力士になりましたね。

アキレス腱を断裂した相撲は、本当に大きなケガを予感させる倒れ方でした。少なからずの人が、最悪の事態を考えたと思います。あのとき、前頭の3枚目という位置にいたわけです。あの日まで横綱・大関と当たる、上位にいたわけです。

あれから、ちょうど一年。今場所は、通算勝ち星でベストテン入りするという快挙。そして千秋楽まで十両優勝を争う勢い。いよいよ再入幕も、視野に入っていることでしょう。見事の一言です。

白鵬がバリバリの全盛期、左足を大きく踏み込んで左上手をとりにいく立合いをしていたころ、安美錦と豊ノ島には右足から小さく踏み込んで、右差しから入る立合いを見せることがありました。

全盛期の白鵬が対戦成績では圧倒していたにも関わらす、安美錦と豊ノ島に他の力士とは違う立合いを見せていたのは、「曲者」と認められていた証しと言えます。

そしてその豊ノ島も安美錦同様に、アキレス腱の断裂で苦しんでいます。豊ノ島は安美錦よりも5歳年下、そして両力士の幕内対戦成績は20勝20敗と完全に五分。中入り後の取組で二人が対戦できる日が、必ず来ると信じております。

大相撲力士名鑑 : 安美錦

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2件のコメント

  1. >>横綱貴乃花の最後の対戦相手として知られていますが、
    なんで貴乃花は、安美錦みたいな貧相(失礼。でもこの時点では、まさか角界のレジェンドになるとは思いもしなかった)な相撲取りに負けて引退するんだ!と憤慨したものです。
    アキレス腱断裂して十両に陥落した場所で出場するというニュースを見たとき「無謀」としか思えなかった。でも巧い立合いと引き足で星を残して、十両の地位を守り続けた。
    もう安美錦と豊ノ島に関しては、本人の気の済むまで相撲を取ってもらえればいい。

  2. shin2さんへ
    コメント、ありがとうございます。
    軽量の頃の安美錦は、正直に言って印象の薄い力士でした。業師タイプの割に、厳しい相撲をとったという感じではなかった気がします。本人も「ケガが無かったら、もう辞めていただろう」みたいなコメントをしているようですが、たしかに歳を重ねて強くなり、勝負師になった力士ですね。若い頃に比べて、本当に顔付きが変わった力士だと思います。

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